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2026年3月

【映画日記】『超かぐや姫』『映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城』『劇場版転生したらスライムだった件 蒼海の涙編』

2026年2月21日(土)

新宿バルト9 『超かぐや姫』
娘がどこからか見つけてきて、Netflixで観たアニメ映画。彼女史上最高の映画だといっていたが、それが期間限定で劇場公開することとなり、観に行った。身近な立川ではすでに全回満席で、これから予約が始まる新宿の劇場にかけた。三日前の午前0時から予約開始ということで、母親に予約を取ってもらうことになったが、これがなかなか大変で、何とか取れたのが、朝8時台の回。早起きして観に行った。
子どもの客はほとんどおらず、男性が中心。上映時間も2時間前後あり、よく作り込まれたアニメ映画。確かに娘が好きになるのもよく分かる。しかし、近年のアニメ映画に少なくないが、私のような年齢の人間にはついていけない情報量の多さがあり、それぞれの要素が有機的には結び付いていないような印象もあるが、まあそれでも十分に楽しめる作品。
https://www.cho-kaguyahime.com/

 

2026年2月27日(金)

府中TOHOシネマズ 『映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城』
公開直後の土日は予定が立たないため、公開初日の夜に息子と娘と3人で観に行った。ここのところ「新」をつけて、旧作映画のリメイクが制作されている。息子に「お父さんは旧作をリアルで観たのかな?」と尋ねられたが即答する記憶の自信はなかった。しかし、新作を観てみると、少しずつ記憶がうっすらとよみがえる。「のび太の恐竜」は旧作をしっかり覚えていたので、新作にはかなりアレンジがきいている(というよりは別作品だ)と思ったが、今回はかなり旧作に忠実な印象。さて、子どもたちはいつまで一緒に観に行ってくれるのだろうか。
https://doraeiga.com/2026/

 

2026年3月7日(土)

立川シネマシティ 『劇場版転生したらスライムだった件 蒼海の涙編』
最近子ども2人と3人で映画を観に行く機会は減ってしまったが、珍しく2週続けて3人で観に行った。いわゆる「転スラ」はだいぶ初期の頃から息子が好きになって、娘もそこそこ好きになった。劇場版は今回2作目。一作目は息子が友達と観に行ったが、今回は3人で観に行った。
息子に言わせれば、本作は原作にはないオリジナルストーリー。今回の準主役はゴブリンのゴブタ。ドラえもんに続いて、海底の国が舞台。転スラの全体的な世界観はよく理解していないが、全世界にお互い独立したさまざまな社会が存在しているという設定は、18世紀前半に書かれた『ガリヴァー旅行記』の系譜にあるように思う。さらにいえば、シラノ・ド・ベルジュラックの『日月諸国諸帝国』は17世紀中葉。大航海時代にヨーロッパが自らの知らなかったさまざまな社会を知ることとなり、さらにはそれらを植民地化して、全世界が一つの近代世界システムへと飲み込まれて各社会の独立性と独自性とが徐々に失われていく時代にそうした多様な社会の並存が描かれたのかもしれない。そして、グローバル化の最終段階において、せめて想像の世界でそうしたあり方が夢想されている、と理解すべきか。
https://movie02.ten-sura.com/

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【読書日記】歌川 学『スマート省エネ』

歌川 学(2015)『スマート省エネ――低炭素エネルギー社会への転換』東洋書店,179p.,2,200円.

 

フリーの編集者をしている日野市内の日本共産党員からいただいたもの。本書を含む「科学と人間シリーズ」を手掛けているとのこと。著者は以前、日野市のデータセンター建設問題に関する学習会で講演もしていただいた方で、独立行政法人産業技術総合研究所主任研究員。私は今、『最新図説 脱炭素の論点2025-2026』(旬報社、2025年)という500ページ超の本をとある勉強会で読み始めたが、その本の共同執筆者の一人でもある。月刊誌『地平』がデータセンター問題を特集した時にも執筆していた。

はじめに――低炭素社会への転換、技術的に大きな可能性
第Ⅰ部 エネルギーの環境負荷と化石燃料・原子力依存のリスク
 第1章 各種エネルギーの特徴とエネルギー効率・CO2排出の実態
第Ⅱ部 温暖化対策へ二つの手法と削減見通し――削減対策技術とその適用
 第2章 根本的な省エネ対策技術
 第3章 低炭素エネルギーへの転換――自然エネルギーと燃料転換
 第4章 持続可能な低炭素社会への余裕をもった道筋――無理なくCO2を削減する
第Ⅲ部 地域・産業・家庭での省エネ・温暖化対策
 第5章 省エネ・温暖化対策計画をどう実効的に立て実行するか
 第6章 省エネ・自然エネルギー普及による経済・雇用・地域社会づくり――対策がきりひらく豊かな将来
おわりに

あとがき

もう10年前の本ではあるが、10年くらいでは日本のエネルギー政策は大きく進展していないことが分かる。薄い本で日本のエネルギー事情が大まかにわかる本だ。タイトルに「省エネ」とあり、副題には「脱炭素」ではなく、「低炭素」とあるように、エネルギーに関して理念的に「かくあるべき」を示すよりは、現実的に「なにができるのか」をさまざまな選択肢とともに情報提供している本。省エネといっても、一般家庭での努力というのは日本社会が消費しているエネルギー量からすればわずかなもので、とはいえ塵も積もればで無駄ではないのだが、生活を圧迫するような形で無理してやってもしょうがない。やはり産業部門での省エネが効果的で「スマート」だという主張。第4章のタイトルにあるように「無理なくCO2を削減する」ということだ。
再生可能エネルギーへのシフトについても同様で、この種の本が掲げがちな「脱炭素」ではなく、「低炭素」を掲げている。また、脱原発を強く謳っているわけでもなく、しかし、原子力の危険性についてはさらっと記載している。また、最後に再生可能エネルギーへの転換という政策・対策の効果についても、ドイツを引き合いに出して、ここはそれなりに強調している。しかし、全般的に文章が「スマート」に書かれていて、納得はできるものの、深く印象付けられたり、切迫感をもって省エネ、低炭素への転換を進まなければならないという意識にはなりにくい本でもある。

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