日記・コラム・つぶやき

平日夜の吉祥寺、大人なライヴ

12月15日(火)

吉祥寺star pine's cafe ハシケン
ハシケンは来年15周年を迎えるそうだ。そういえば、この日と同じstar pine's cafeで開催された10周年記念ライヴにもいったっけな。ハシケンを知ったのはNUUちゃんを通じてだった。10周年ライヴがもう4年前だから、もうけっこう経っているんだな。この日のライヴはプレ15周年記念ツアーと銘打っていたので、混雑を予想していたが、先日お店で買ったチケットも整理番号7番だったし、開場から開演まで1時間あるし、最近は外食も続いているので、一旦帰宅し、夕食を自炊して食べてから出かけ、開演25分ほど前に到着。すると、フロアはかなり余裕を持って椅子が配置されていて、座っている人もまばら。せっかくなので、最前列の空席をゲットして座る。この日は赤ワインをチビチビ飲みながら読書をして開演を待つ。今年はハシケンにとって、ある一人の人と一緒に仕事をするという年だった。はじめがSAKEROCKのトロンボーン奏者、浜野謙太。続いてはコーコーヤのヴァイオリニスト江藤有希。そして最後に奄美の歌姫、中村瑞希。中村瑞希さんとのライヴには行けなかったけど、どちらのライヴにも行って、ハシケンライヴは今年で3回目。で、この日のライヴはそのハシケンハマケンとハシケン×江藤有希の合同ライヴ的なもの。そこにもう一人パーカッショニストの朝倉真司さんが加わる。
開演時間5分遅れで始まります。さすが。はじめはハシケン×江藤有希から。もちろん朝倉さんも入りますが、なぜか3人とも衣装が赤い。客席も含め、もうちょっと賑やかな会を想像していたが、平日のstar pine's cafeに相応しく、しっとりとした雰囲気でステージは進行していきます。それにしても、「走る人」のヴァイオリンが個人的にはすごいよかった。途中休憩が入り、2部はハマケン登場。見事に青系のシャツで期待を裏切る。私の目の前です。いやあ、本当に彼のトロンボーンはよくなった。まあ、SAKEROCKのは聴いていないんだけど、ハシケンとやるのが味があって良い。MCではそんなハシケンとの馴れ初め(?)が話されたが、「ハシケンバンドに補欠で入って」みたいなことをいっていたけど、そういえばハシケンさんのサポートトロンボーンはあの村田陽一さんだった。確かに、実力で敵うはずはないが、多忙がゆえに出番はありうる。そして後半では江藤さんも出てきて4人で演奏。アンコールも2回あって(足元においてあるウクレレがアンコールまで1度も使われないんだから期待するよね)、最終的には2時間強のステージでした。本編が終わった時には「もう終わり?」という感じだったが、アンコールが長かったね。でも、これで満足。
ハシケンさんとも先日の鷹の台bossaで顔見知りになったので、名前も覚えてもらおうと久し振りにアンケートを書く。そして上階に上がると、ハシケンさんとお話しているのは橋本 歩さん。ハシケンさんのblogに下北沢で歩さんと会ったという日記があって、この日はくるんじゃないかな、と思っていたら本当に来ていた。そして近くにはvice versaの石塚明由子さん。「よく会いますねえ」とお互い。そんなこんなでいろんな人と挨拶、お話。帰り際にハマケンも上がってきて、歩さんとお話している。最後に歩さんに挨拶すると、ハマケンが反応する。そう、大抵、歩さんやhitmeさんなどと知り合いだということが分かるとただのお客ではなく、ミュージシャンだと勘違いするらしい。せっかくなので、先日西荻窪で見かけたと声を掛けてみる。そんな平日の夜でした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ウとウ

12月13日(日)

新宿シネマート 『ウェーヴ
ドイツ映画。以前にも『es』という心理実験を取り上げた映画がドイツにあった。今回もなにやら高校の演習で擬似独裁的な状況を作り出すという設定。一応、実話が基になっているらしい。ということで、『es』ほどの緊張感はなく、前半もごく自然な高校生活の様子が、教員の側と、生徒の側とで描かれる。この高校では、民主主義の正しさを違った視点から学ぶために、独裁主義と無政府主義を勉強するコースがある。主人公の教師は父親が政治活動家だったこともあり、国家権力に対抗する無政府主義的な考えには精通していて、そちらのコースを担当したいと思っていたが、教員間の差別を受け(彼は短大卒の体育教師)、独裁主義のコースを任せられる。もちろん、ドイツではナチス第三帝国の苦い思い出があるから、生徒たちも独裁主義なんて現代ドイツにはありえないと全く関心がない。その関心を引こうと、この教師はこの教室だけで擬似的にゲームとして独裁状態を作り出す提案をする。今教室のこのメンバーだけで、その演習の時間だけという限定つき。親にも怒られず「自由」を笠に着て育った生徒たちは、徐々に規律に準じることに悦びを感じてくる。そして、それは同時に個人の自由が当たり前の彼らに、他人と団結することの新鮮さを味あわせる。なかには、表面的な友人関係ばかりで人との絆を感じられずにいた生徒が、この擬似独裁団体「ウェーヴ」に心酔していくことになる。かれらの団結力と行動力は徐々にその限定を越え、広がっていく。教師はその自らの指導力に悦びを感じるが、この教師の夫婦関係、同じコースを受講していたカップルの間に亀裂が入ってくる。その功罪がどういう形で結末を迎えるのか...
まあ、たまにはこういうガツンとくる映画も面白いですな。

祖師ヶ谷大蔵ムリウイ ウナドス
新宿から祖師ヶ谷大蔵に移動。久し振りのムリウイです。そして久し振りのハンバーガー。黒ビールとともにいただきます。先日Thumbs Upで食べたフライドキチンバーガーがあまり美味しくなかったので、こちらのは格別。料金も半額以下です。そして、単にアサヒの瓶ビールをグラスに注いでいるだけなのに、なぜかここの黒ビールは美味い。
ウナドスはヴァイオリンの江藤有希さんと、私の誕生日ライヴに黒川紗恵子と出演してもらったバンドネオン奏者の早川 純さん。そして、ギターの中西文彦さんによるユニット。見たところの年齢は30歳台、20歳台、40歳台と思われます。面白い組み合わせ。でも、基本的には南米音楽に刺激を受けた3人で、それぞれのオリジナル曲を持ち寄ります。バンドネオンというとアコーディオンの鍵盤をなくしたような楽器だが、アルゼンチンのものだとのこと。最近、世界中でけっこう流行っていて、アルゼンチンからバンドネオンの流出が激しく、それを規制する法律ができたとのこと。日本には何度かのアルゼンチンタンゴブームの折に輸入され、埋蔵量はアルゼンチンについで多いのではないか、と早川さん。アルゼンチンタンゴといえばピアソラだが、この日も早川さんと江藤さんで1曲。私はピアソラのことをなんと映画で知ったんですよね。今住んでいる調布にあるPARCOキネマのレイトショーはけっこう通な特集をやっていて、10年前くらいですかね、劇中音楽にピアソラを使っている作品を特集していて観に行ったのだ。確かに、そういう意識で聴くと、ピアソラの名前を知らなくてもこれまで観た映画のなかで使われている気がしたものだ。そして、2枚組みのCDも持っている。まあ、ヴァイオリンのmaikoさんもピアソラを弾くくらいだから、ヴァイオリンとタンゴも相性はいいんでしょうね。なので、そこにギターが入っても楽器に詳しくない私にはなんの違和感もありません。そして、3人それぞれのオリジナル曲も味わいがあって素敵。残念ながら、この日は家で私の帰りを待つ人がいるので、1stステージでおいとまする。早川さんも私のことを覚えていてくれた。今度は夫婦で聴きに行くことにしよう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ライヴ続き週末。映画も観ています。

12月11日(金)

雨の一日。講義後、休みの恋人に市ヶ谷まで来てもらって、大学近くのカレー屋でランチ。一緒に帰宅して、パンを焼くのを手伝う。小豆餡も手作りのあんぱん。夜は一緒にライヴに行く予定だが、私は一足先に渋谷に行って、この日で公開終了の映画を観る。

渋谷TOEI 『笑う警官
角川春樹監督映画。『ハゲタカ』に続いて、大森南朋主演。かつてはどちらかというと主役よりも脇役で、独特の雰囲気を醸し出す俳優で、移転する前のユーロスペースでディープな大森南朋特集などがあったくらいだ。私もそういう彼の存在感が好きだったが、NHKドラマの『ハゲタカ』出演から、社会が彼に求める役回りが定着しようとしている。一癖あるが、信念は貫き通す、的な新しい形のヒーローなのかもしれない。相手役は松雪泰子。最近頑張ってますね。結局、この「笑う警官」というタイトルに込められた意味はイマイチ分からんが、ともかく警察の腐りきった組織に関する作品である。この手のエンタテイメントはやはり面白いですね。でも、本作の宮迫博之は全くのミスキャストか。最近俳優業もそれなりにこなしている彼だが、やはり『蛇イチゴ』のようなのがはまり役だ。一方で、かなり頑張っているのが忍成修吾君。彼は『犬猫』の舞台挨拶で一度生で見たことがあるが、けっこうその美形にビックリした。しかし、この手の映画は実際の警察組織のあり方に対してどのくらいの意味があるのか、よく考えると疑問に思う。

渋谷で待ち合わせて軽く食事。代官山に移動し、開場予定の19時過ぎにお店に着くと、ちょうど開場したところ。

代官山eau cafe Shima & Shikou DUO
お店に入るなり、伊藤志宏さんがいる。実は12月6日に志宏さんと古賀夕紀子さんのデュオライヴがZ・imagineであったのだが、私は竹仲絵里ちゃんのライヴに行っていて行けなかったのだ。「この間こなかったよね。古賀ちゃんホント、すごかったのに」と突っ込まれてしまった。満席覚悟で、20時開演のところ、19時過ぎに到着したが、天気のせいもあるのか、予約制でないために意外に空席ちらほらの程よい感じ。私たちはピアノの隣の席に座る。ちなみに、ライヴの料金がかなり上がっていましたね。前は1500円でドリンク込みだったような記憶がありますが、ドリンク込み2500円になっていました。前はチャージが安い分、料理でも食べようという気になったが、これからはちょっと厳しいかも。でも、ライヴ用のフードメニューはちょっと変わって、安目のおつまみが増えた気がする。われわれの後ろのテーブルに座っていた男女は赤ワインをボトル1本空けても足りないらしく、さらにデキャンタを追加してた。料理も2人で4,5品頼んでいたな。そういう身分になってみたいもんだ。
さて、15分押しで始まったステージ。前半はスタンダード曲中心で、とてもいいステージだった。やはりこのお店で聴くshima & shikou DUOは格別だ。なんか初心に戻った感じ。といっても、勝手に私がかれらが遠い存在になりかけていると思っているだけで、かれらは相変わらずなのだ。今年出した3枚目のアルバムはヴィクターから出たが、実はそれにも紆余曲折あって、別にかれら自身がメジャーを目指して達成したわけではない、と聞いて、なんだか安心。セカンドステージはオリジナル中心でいつも通りでしたが、この日は島さんの高校の後輩という男一人客がいて、面白かった。アップテンポの曲になると、椅子の上で体をくねくね動かして、のっているのだ。さすがに、ステージ上の島さんも彼が他のお客さんから怪しい目で見られないように、「○○君、激しいねえ」と突っ込みを入れる。以前にもsaigenjiがゲストで来た時にはしゃぎすぎて椅子を壊してしまったお客がいたが、彼も同じ高校の後輩というから、かなりすごい高校だ。しかし、この日も志宏さんのピアノソロは激しく、長かった。
帰り際に島さんともお話。この日も島さんの奥さんが来ていたが、お腹が大きくなっていたのだ。そう、妊娠8ヶ月とのこと。ますます稼がなきゃいけないですな。

12月12日(土)

この日も夜にライヴの予定があり、そのライヴ会場が東の方にあるので、一時帰宅はせずに新宿で映画2本観て時間をつぶすことにした。武蔵野館で続いて2本。

新宿武蔵野館 『いのちの山河:日本の青空Ⅱ
岩手県の山間部、沢内村の実在した村長、深澤晟雄の半生を描いた作品。副題に「日本の青空Ⅱ」とあるように、本作は大澤 豊監督による同名作品の第二段ということだが、私は観ていない。物語が続編なのではなく、日本の平和と人々の健康をテーマにした作品だということらしい。前作では憲法9条の意義について、本作では憲法25条について。本作のエンドロールは非常に長いが、本作への協力団体が非常に多く、各都道府県の「憲法9条を守る会」のような団体がかなり協賛している。まあ、そういう政治的なことを抜きにしても、素直に感動できる作品です。主役で深澤を演じる長谷川初範は、私にとっては「ウルトラマン80」だ。初代ウルトラマンからウルトラマンセブンまでは、正直いってきちんと記憶になく、おそらく覚えているのは再放送によってだと思うが、同時代的に楽しんだのは、復活したウルトラマンシリーズとしての「ウルトラマン80」だった。長谷川さんはその後もドラマや映画などで見ることがあるが、やはりどうしてもウルトラマンを重ねてしまう。まあ、そんなことはどうでもよいが、深澤氏はいろんな興味を持って、奥さんを連れて満州に行ったり、九州の会社に勤めたりとしながら、実家の村に戻ってくる。その奥さん役はとよた真帆なのだが、ちょっと年齢差が気になりますな。特に地元での就職の当てもなかったのだが、かつて地元の若い衆を集めて行っていた「憲法を学ぶ会」の人間関係から、夜間高校の英語教師を依頼され、始める。それが生徒に人気が出て、小さい村ながら教育長に任命される。すると、彼は次々とその任務の枠を超えるような試みを村のなかですることによって村長から助役へと依頼を受け、着任する。豪雪で、貧しいこの村をなんとかよくしようと尽力するうちに政策の決定権を持つべく、村長に立候補し、当選する。傍目から見ると、かなりなんでも自分で決めてやってしまうようにみえる。そのカリスマ的政治はどうなのかと思ってしまうこともないではないが、この映画を見る限りではその方向性は正しく、納得させられる。こんな政治のあり方が現実にあったのならば、素晴らしいことである。

新宿武蔵野館 『母なる証明
続いても同じスクリーン。残念ながら同じ席は先に取られてしまったが、2作品続けて最前列で臨みます。オムニバス映画『TOKYO!』で蒼井 優ちゃんを起用した不思議な作品を撮ったポン・ジュノ監督による作品。公開当時はやたらと混んでいたのはウォンビンという若い男性俳優が人気だかららしい。ちょっと知恵遅れのこの男がとある少女殺害の容疑者として逮捕される。知恵遅れがゆえに、毎晩同じ布団で寝るなどの溺愛してきた母親がなんとか彼の無実を証明すべく事件を追う、という内容。予告編ではかなり深刻な雰囲気なのですが、韓国映画特有の小ネタ満載のある意味ギャグ映画です。そういっても、殺害された少女にまつわる問題が浮上してきて事件の真相に迫ってくる展開は緊張感があります。しかし、最後はまた半分ギャグのような展開で終わってしまう。まあ、そこがいいところか。

岩本町OnEdrop cafe
岩本町駅と小伝馬町駅の間にある、休日の夜なんてとても寂しい界隈に新しくできたカフェ。そこで初めてのライヴイヴェントを、BE THE VOICE企画で開催する。かれらの今年発売された新しいアルバム『groundscape』がとてもよく、発売以来ライヴを聴けていないので、かなり楽しみにしていた。開場から開演まで1時間あったが、混み合うこと必死なので、開場時間に合わせて到着。幸い一人の席は確保。なんと永山マキちゃんのサポートとして参加のヤマカミヒトミさんの目の前だ。新宿で天丼を食べてきたので、白ワインを呑んでいると、けっこう量が多くて眠気を誘う。結局20分くらいは寝て時間をつぶす。開演時には立ち見も多く、大盛況。
永山マキ:マキちゃんはこの日もギターのイシイタカユキ氏とのデュオ。それに後半ヤマカミヒトミ氏が加わる。BE THE VOICEの和田純子ちゃんと永山マキちゃん、そしてヤマカミヒトミさん(なぜ彼女だけ「さん」なのか?)はピアノの宮嶋みぎわさんを加えた4人でLynnというユニットをやっているが、この3人が集うのは昨年の葉山blue moon以来。その時hitmeさんはBE THE VOICEのサポートだったっけな。まあ、ともかくマキちゃんの曲にhitmeさんが参加するのもまた面白い。当然、ここにBE THE VOICEのメンバーも加わって数曲。
BE THE VOICE:この日はカホンのサポートが入り、3人のステージ。今年は南條レオ氏や、滝沢スミレちゃんも入ったバンド編成でライヴをしているらしい。のっけから、アルバム1曲目の「Ms. Beauty」で始まり、私のテンションも上がります。いやいや、本当に今回のアルバムいいんです。ノリノリなわけじゃないんだけど、私の内部リズムと共振するんですよね。当然、hitmeやマキちゃんなども加わって盛り上がります。お客さんたちもいい感じ。いやあ、いいステージでした。
帰り際になぜかマキちゃんに捕まってしまう。彼女は最近政治的な問題に興味があって、社会科学者としての私に意見を求めてくるのだ。実のところ、このblogにも「地政学」などの言葉を使っているが、私自身はreal politicsにはあまり関心がないし、基本的に無政府主義者である。まあ、それでもお勉強のレベルでは一般人よりはある種の論理を持っているので、それなりに討論。マキちゃんが他のお客さんの対応をしている間に純子さんにも挨拶。あちらから「結婚されたんですって。おめでとうございます。」と嬉しい言葉。外は夜も深まって風が強くなり、さらに寂しい岩本町界隈でした。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2日連続橋本 歩@吉祥寺

12月8日(火)

吉祥寺star pine's cafe A Tribute To THE BEATLES 2009
先日、瓜生明希葉さんのライヴでサポートヴァイオリンの岡村美央さんの演奏を久し振りに聴いて、思わず行くことにしてしまったライヴ。チェロの橋本 歩さんも以前から参加していた、毎年恒例のイヴェント。私は初参加です。12月8日のジョン・レノンの命日付近に行われていた「トリビュート・トゥ・ジョン・レノン」を10年やっていて、今年からビートルズに変わったらしい。歩さんもそうとうのジョン・レノン好き。このイヴェントは、主催者がベーシストの山田章典さんで、ギタリストの松田 肇さんと始めたらしい。松田さんの名前は歩さんのライヴスケジュールでたまに見かけます。札幌でUKロックのお店をやっているという川尻一明さんをヴォーカル&ギターで迎え、本園太郎さんという人とフロントを務める。もう一人女性ヴォーカルでSAMMYさんという人が加わり、バックはギター宍倉聖吾さん、ドラムス田中 徹さん、キーボード野崎洋一さんというメンバー。後で調べたら、宍倉さんが竹仲絵里ちゃんと同じレコード会社、野崎さんは松田聖子のバンドをやってたりして、意外に豪華ですが、私が普段行っている近辺で活躍している人は少ないようで、かなりのアウェイ度。
そもそも私はビートルズは特に好きではないんですよね。遠藤賢司が「ビートルズをぶっとばせ」って曲を歌っているけど、これはビートルズの「悲しみはぶっとばせ」のパロディだったんですね。ちなみに、三宅伸治は「ベートーベンをぶっとばせ」という曲を歌っているが、はじめ遠藤賢司はそのパクリかと思っていた。しかも、以前ここstar pine's cafeで遠藤賢司と三宅伸治が対バンしたことがあって、そこでも「ビートルズをぶっとばせ」を歌ってたんだよな。まあ、その歌詞どおり、まあビートルズの曲はもちろん素晴らしいけど、それを神聖化するのはどうかと思うし、私がわざわざCDを買ったりして聴くまでもないと思ったり。それだったら、もっと地道に頑張っているミュージシャンの売り上げに貢献したい。まあ、そんな感じですが、こういうお祭り騒ぎで白けているのもなんですし、前半から楽しみました。残念ながら前半はストリングス隊はお休みで、その代わりではないですが、私でも知っているようなシングルメドレーを中心の展開は素朴に楽しめますね。前半ですでにお腹いっぱいになってしまっていますが、後半に入ってもなかなかストリングス隊が出てこずにイラつく。
ようやくストリングス隊登場。ヴァイオリンの岡村美央さん、ヴィオラの梶谷裕子さん、そしてチェロの橋本 歩さん。山田さんはウッドベースことコントラバスに持ち替えて、ストリングスカルテットの出来上がりです。ストリングス隊登場とともにバンドメンバーが減り、ヴォーカル3人がそれぞれ1人1曲ずつ、ストリングス+αだけをバックに演奏するコーナーが一つの見もの。歩さんの姿はちょっと観づらかったですが、私の席からは岡村美央さんの姿はばっちり。ビートルズのメンバー、ポール・マッカートニーにかけて「PAUL」と胸に大きく書かれたベストを着ていてお茶目。もちろん、歩さんも赤字にきちんとデザインされたビートルズTシャツを着ています。なかでも、オリジナルでもストリングスが中心の「Eleanor Rigby」は格別でしたね。このくらいだとチェロの音もしっかりと目立っていい感じ。もちろん、後半はバンドメンバーも増えてきて、ストリングスの音がだんだんかき消されますが、楽しそうにノリノリで演奏する歩さんの姿を見るだけでも楽しい。アンコールも含め、終わったのは23時前。いやいや、長かった。歩さんにも挨拶したかったけど、出てくるまで待つのも厳しいのでそのまま帰宅。

12月9日(水)

この日のライヴはちょっと遅いし、外食が続くので、家で軽く食べてからと思い、パンを買って、ベーコンとキノコのミルクスープを作っていると、なんと恋人が帰宅。珍しく予定時刻よりも早く退社したとのこと。彼女の勤務先は基本的にシフト制だが、勤務予定時間にあらかじめ8時間以上の「残業」が含まれている。シフトは16日から翌月15日までなので、もう今月は残業時間の上限が迫ってきているのだ。まあ、夕食は一人分しか作っていないが、一人で家にいても寂しいということで一緒にライヴに行くことにした。一人分の夕食を2人で分け、足りない分は会場で食べるということにする。

吉祥寺strings AYURI
橋本 歩さんと仲の良い(同じ音楽大学出身です)ピアニスト太宰百合さんが、帰国後の歩さんを招いてのセッションがようやく成立。この日は歩と百合でAYURIと名づけたこのセッション、とりあえず1回目だそうです。この日はパーカッションの石川 智さんとベースの佐藤慎一さんを招いてのステージ。なにやら石川さんの小学校の同級生なるお客さんたちがいてビックリ。1人で予約していましたが、なんとか2人で入れてもらう。私たちが入った頃は空き空きでしたが、演奏開始予定時刻には満席。赤ワインを250mlのデカンタで頼み、ピザも注文。前日の派手めな演奏とは違って、控えめで大人な演奏のリズム隊。こうした4人くらいだとチェロの音も十分に響き渡ってなんとも心地よい。しかし、やはりピアノの先端のこの席はピアノの音が近すぎてちょっと。でも、今回は無理に用意してもらった席なので文句はいえません。この日は出演者全員のオリジナル曲を中心に演奏するということで、歩さんの曲をなんと3曲。それもairplantsの曲ではなく、ボストン滞在中に書いた曲や、最近自宅にコタツを導入したとのことで、そのコタツに包まりながら書いた曲など。すべて、人前で演奏するのは初めてとのこと。1曲は米国で焼き鳥が食べたくて妄想したというサンバの曲。もう一曲は「bird bird」というまた鳥の曲。この曲もよかったなあ。airplantsの曲って、ほとんど他の編成ではやらないので、歩さんの曲をきちんと聴けるのはなかなか貴重な機会。昨年の私の誕生日ライヴの時も結局、自身の曲はやらなかったし、控えめな歩さんだから、今回のことは太宰百合さんの力が大きいのでしょう。このセッションは引き続きやってほしいものです。
久し振りに対面する私の恋人と歩さん。久し振りにゆっくりお話したり、太宰さんにも結婚報告をしたり。この日はアンコールも含めて22:30にきっかり終わったのですが、2人ともちょっと呑みすぎたこともあるので、早めに帰宅。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

吉祥寺献血ルーム新装開店

12月5日(土)

講義の後、吉祥寺へ。新しくなった献血ルームで献血。確かに新しくなって広くなったんだけど、なにやら雑誌や本が少なくなっていて、広くなってもベッド数は変わらないようで、回転も悪い。そして、3人の男性スタッフもなんだかイマイチ。普通は検査をして待ち時間なんだけど、ひたすら待ってから検査。それだったらそういってくれれば外出できるのに。予想よりも時間がかかってしまい、献血ルームでドーナツとアイスクリームはしっかりいただきましたが、ランチ抜きで急いで新宿へ。武蔵野館で『母なる証明』を観ようかと思ったら時間を間違えたので、急いで前売り券を買ってシネマート新宿へ。

新宿シネマート 『銀色の雨
もう予告編も始まっている時間なのに、受付のお兄さんは随分のんびり。でも、座席数の多いスクリーンで、予告編も長かったのでそんなに急ぐ必要はなかったのかも。本作は浅田二郎が原作。賀来賢人という若い俳優演じる主人公は高校生。鳥取県の田舎町が舞台。いろんなもやもやを抱えつつ、住み込みの新聞配達をしながら陸上競技中距離層に励んでいる。そんなある日、むしゃくしゃして新聞配達の先輩を殴ってしまい、家出をする。訳もなく東京に行くつもりだったが夜も遅く、米子で足止めを食らう。そんな時に現れたのが前田亜季。そして、中村獅童。中村演じるのは引退間近のボクサー。米子出身だったが、不良高校生だった彼は17歳で中退し、上京する。当てもなく喧嘩の日々のなか、やはり鳥取県出身のボクサーに拾われ、ジムに入る。日本チャンピオンにまでなったが、その後は下り坂。実家の近所の人が母親の身を案じ、連絡をしてくる。それで、18年ぶりに帰省してきたところだった。そんな3人が奇妙な共同生活をしながら、お互いのわだかまりに向かい合っていくという展開。主人公と中村演じるボクサーが最後の方で大きな係わり合いがあることが発覚する。さすがに、原作がよくできているので、飽きさせません。しかし、この賀来賢人という若い俳優はまだまだだし、中村の演技もちょっと臭いな。そんななかで、輝きを放つのが前田亜季。私は彼女の演技をおそらく『最終兵器彼女』でしか観たことがないので、かなり驚いた。スナックで働いているという設定だから、男性に対して開放的だということはあるが、主人公とじゃれあうシーン(恋人というよりも姉弟という関係)や、喧嘩で傷ついた中村を手当するなかで、傷を舐めるシーン。なかなか保守的な女優ではああいう演技はできません。姉妹揃って(お姉さんは最近結婚した前田 愛)度胸の据わった演技はとても観ていて気持ちよい。他にもそこそこいい俳優が出演していて、なかなかいい作品です。

12月6日(日)

やりたいことがけっこうたまっていて、この日はライヴが横浜だし、17時開場と早いので、映画はやめにして、自宅でいろいろ。ジョギングしたり、年賀状を描いたり、バナナのパウンドケーキを焼いたり。

横浜Thumbs Up 竹仲絵里
このお店で竹仲絵里が単独ライヴをやるってので、楽しみにしていたが、先行予約ではずれ、一般発売はなんと4分で完売(土曜日の10時は講義中なり)、なんとかお店の電話予約で最後の1枚をゲットした。その整理番号はB-6だったので、もしかしてと思ったが、ファンクラブ先行→プレイガイド→お店予約、の順で、開場時間に集まったなかでは最後の10人のうちの一人だった。しかも、同じ電話予約で現れたのは、いつも一十三十一ライヴで最前列を確保する背の高い男性。私はThumbs Upにはよく来ているので、事前にチケットを引き換えたが、彼はそれすら知らず、しかも我が物顔で電話予約者の先頭に立つ。この人はライヴ中も楽しそうな顔をしないし、私のなかで印象良くないな。そもそもなぜ竹仲絵里なのか。代官山LOOPで一十三十一とジルデコが対バンし、その後ジルデコと竹仲絵里の共同イヴェントがあったからか。まあ、ともかく近くの席にならないように注意し、意外にも楽屋に近い、ステージの見下ろせる席を確保。英語論文を読んだり、巨大なフライドチキンバーガーと格闘したりしているうちに、開演時間までの1時間は難なくすぎた。
ステージ上のセットで残念ながら岡村美央さんの出番はないようで、ピアノの小林健樹さんとパーカッションの宮川 剛さんだということが分かる。開場予定時刻を5分と遅れずにスタート。途中休憩を挟んだかどうかは忘れたけど、ダブルアンコールまで含めて2時間半。素晴らしいステージでした。あまり書くことはありません。ただ、この日は話が長かった。ツアー中にマイケル・ジャクソンのドキュメンタリーフィルム『This is it』を観たという話と、「Heal the world」のカヴァー。なぜか、2012年の世界滅亡の話になったり、宮崎 駿好きの話も長く、『天空の城ラピュタ』の曲をカヴァー。健樹さんと宮川さんの仲良しぶりに「2人は付き合ってます?」といったり。宮川さんもかなり工夫を凝らして楽しみまくってます。そして、絵里ちゃんの楽しそうな顔。やはり彼女は単独ライヴの時が一番リラックスしていますね。まあ、イヴェントなどでの張り詰めた緊張感も好きですけど。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

夫婦でライヴ、映画

12月3日(木)

翌日もお休みの恋人と一緒にライヴ。CDで聴いていた鈴木亜紀さんをライヴでも聴いてみたいといっていたし、一緒に観た映画『パーク・アンド・ラブホテル』に中ムラサトコさんがでていたし。私も矢野絢子さんは一度聴いてみたいと思っていた。久し振りの晴れたら空に豆まいてだ。

代官山晴れたら空に豆まいて 鍵盤女
開場から開演まで1時間。こういう時、2人だと嬉しい。でも、張り切ってここで夕食を食べるつもりだったけど、以前よりメニューが減っていた。お腹にたまるようなのは、ハッシュドビーフご飯(いわゆるハヤシライスか)のみ。豆のつまみとともに、2人でそろってホットワイン。まもなくTOPSさんも来たので、一緒のテーブルを囲む。
鈴木亜紀:トップバッターは亜紀さん。いつも通りの印象。亜紀さんのホームともいえる外苑前Z・imagineよりも広い空間ではちょっと歌が弱く聴こえる。ぼちぼち新曲がほしいところか。あるいは最近唄っていない昔の歌を歌うようにするとか。でも、CD録音の曲をピアノのみで弾き語るのも難しいのもあるんだろうな。
中ムラサトコ:久し振りのサトコさんのパフォーマンスにはすっかり楽しませてもらった。恋人はひどく気に入った様子でCDまで買い求めた。ついでにサインまで。この日は彼女が自分の子どもたちも連れてきていた。まあ、初めて聴いた時の衝撃はよく分かります。それにしても、この人の変わらない笑顔はすごいと思う。これこそ女性のパワーだな。
矢野絢子:対照的に、あまり笑顔を見せない、基本的にネガティヴさをパワーにしているシンガーソングライター。こういう、ピアノに向かって精神統一をしてから唄い始めるシンガーに久し振りに出会う。小さな体に秘められたパワーはさすがに人を惹きつけるものを感じる。でも、今私が求めている音楽とは違うかな。
意外に1人1人のステージが短いのには理由があって、転換の時間もなかった。一気に3人が演奏して休憩。休憩中にわれわれの席の近くに亜紀さんが座ったので少しお話。結婚したことを報告し、けっこう近所に住んでいるということをネタにお話。
休憩を終えて、3人のステージ。アンコールとは違ってたっぷり。1人2曲を2周り。アンコールも含めて8曲くらいやったでしょうか。しかも、われわれとの話が影響したのか、亜紀さんはいきなりウェディングソングを弾きだしたり。グランドピアノと電子ピアノとオルガン。3人が入れ替わり立ち代りで演奏。矢野絢子さんは出身が高知ということで、よさこいの時に使う「鳴子」のようなものでリズムを取る。でも、よく見ると、小さなしゃもじのようだ。
さすがに、パワーある3人の演奏は聴く方もそれなりに疲れます。

12月4日(金)

この日も恋人はお休み。私もライヴの予定がないので、近所で上映時間が長い映画を観ることにする。一度帰宅して家で昼食を食べ、調布までお散歩。

調布PACROキネマ 『沈まぬ太陽
山崎豊子原作の大作を映画化したもの。昨年公開された『クライマーズ・ハイ』も1985年の日本航空の墜落事故を扱ったものだったが、本作もその前後の日本航空をモデルにしたもの。しかし、便名まで同じなのに、「国民航空」という仮名を使って、フィクションであることを強調している。本作では、墜落事故は後半の一つのエピソードに過ぎない。物語の始まりはそれから20年以上さかのぼる。1968年に大学紛争で噴出する左翼的なエネルギーはそれ以前からマルクス主義的な思想の影響力は強かったようだ。渡辺 謙演じる「恩地」は国民航空の労働組合の委員長。三浦友和演じる「行天」(この不自然な苗字はどうなのだろうか?)とともに一時代を築く。もちろん、組合で活躍した人物は上層部に良く思われるはずがない。行天はあっという間に立場を換えて、上層部に取り入り、出世街道をつきすすむ。一方で、恩地は海外勤務を言い渡される。2年のパキスタン勤務で組合時代のことは水に流そう、的な説得だったが、その後もイランやケニアに飛ばされる。そして起こった1985年の墜落事故。この作品では、その原因が利益追求の上層部による経営方針、すなわち現場の低賃金と苛酷な労働環境としている。顧客の安全が二の次にされたと。もちろん、表立っては社長の辞任などで、会社再建を図る。総理大臣直々に取締役会長に石坂浩二演じる国見という人物が指名され、国見はそれなりに新しい試みに乗り出す。その時に恩地が呼び出されるのだ。もちろん、社長が辞任しても残った上層部(しかも、新たな社長は官僚出身の天下り)は新たなブレインとして行天を使い、役人とも癒着しながら、会長と恩地をつぶしにかかる。まあ、そんな展開。それでも恩地は信念を曲げず、会社に残り続ける。上映時間3時間以上の大作で、途中10分間の休憩を挟む。チョイ役でも主役級の俳優を配し、とにかくお金がかかっています。でも、飛行機の映像は全てCGによるもので、安っぽい印象が否めない。それにしても、20年前に白血病を患った50歳とは思えない力のある演技と若さ。映画で彼の演技をきちんと観るのは初めてかもしれませんが、意外にもジュード・ロウっぽい語り口が印象的でした。まあ、ともかく見ごたえのある作品。先日『代行のススメ』で観た、故山田辰夫氏のいやらしい演技も、鈴木京香の娘役ってのもどうかなと思いながらもやはりスクリーンに釘付けになってしまう戸田恵梨香もいいな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

やはり12月はライヴが増えそうです

11月29日(日)

シネカノン有楽町1丁目 『アンを探して
とんねるずの石橋貴明の娘、穂のか主演映画ということで話題になっていた作品。あんまり期待せずに観たんだけどすごくよかった。穂のかはともかく、周りが良い。まずは、断片的な映像としてしか出てこない吉行和子。彼女が穂のか演じる「あんり」の祖母役。若い頃に両親を亡くして(?)祖母と2人暮らしのあんり。祖母と一緒に行くはずだった、『赤毛のアン』の舞台、カナダはプリンス・エドワード島。なぜかあんりは一人で空港に降り立つ。そこで迎えてくれるのはイタリア生まれの日本育ちという設定のロザンナ。祖母が運営していたホームページで知り合った友人。到着してもはしゃぐことなく、沈んでいるあんり。実は直前に祖母が亡くなってしまって、その寂しさを癒すため、祖母の憧れだったこの島にやってきたということ。もちろん、やはり日本人建築家の夫を亡くしたロザンナと会わせるのも目的。祖母が亡くなった後に出てきた昔の日記から、彼女の初恋の相手がこの島にいるかもしれない、というのがあんなが密かに旅の目的としていたこと。島の人との触れ合い。そして目的を達成するまでの道筋。そうしたあんりの成長物語、と書いてしまうとありきたりなストーリーですが、なんか久し振りに映画で泣くことができました。そんなに大幅には成長しない主人公を穂のかが演じたこともちょうどよかったのかもしれません。監督はこの島在住の日本人女性だそうです。

映画が終わり、アップルストアへ。開演10分前のつもりだったが、お客は数えるほどで、しかも時間を気にせずリハーサルをやっている。私は席に座ってレポートの採点をしていたが、よく考えたら自分が立てたスケジュールに、映画とインストアライヴの間には余裕があったのだ。そう、開演時間を1時間間違えていた。ということで、そそくさと会場を離れ、近くのカフェでレポートの採点の続きをしながら時間をつぶす。再び、18時10分前に到着すると、かなり席が埋まっています。

アップルストア銀座店 small color
この日は1時間を使って、four colorという似た名前のソロユニットの男性と合同。先発のfour colorはエレキギターを使うが、基本的にはMacを使っての音響系。冒頭にはエレキギターのプラグを挿したり抜いたり、バチバチしながらのノイズ作り。こういうの感心しないなあ。結局、曲というものはなく、30分間無言で機材をいじりっぱなしの演奏。目を閉じて休憩させていただきました。
続いてはsmall color。この日はスライド上映の首藤幹夫さんもご一緒です。オオニシユウスケさんはすっかり髪の毛が伸びて、上で結んでいます。顎鬚もボリュームアップ。以前の戸田和雅子@leteの時のように、島 裕介さんとセッションしてほしい。髭対決。small colorの2枚目のアルバムは1枚目から数年経っていることもあって、かなり路線は違う。でも、ライヴだとあまり違和感はないですね。個人的には良原リエさんの歌声は嫌いじゃないんだけど、少し出し惜しみしてたまに歌うくらいがいいと思う。素晴らしい演奏だったけど、予定時間を大幅に超過するのは勘弁してほしい。

12月2日(水)

渋谷7th floor 君が唄う唄
以前は「ナナカイ☆レディースデー」という名前だった、お笑い芸人チョイチャックの川合鉄平氏によるイヴェント。直前までそれとは知らず、久しぶりに高橋ちかちゃんを聴くためにやってきた。出番は20時台ってのがわかっていたけど、久し振りにいろいろ聴いてみようかと、開場時間に合わせて入店。ビールにオムライスで、レポートを採点しながら待ちますが、19時を前にオープニングアクト登場。なんと、16歳の高校1年生だというmayu。他にも途中に3曲のみの飛び入りなどあり、最終的には全部で6組になりましたが、目当てと気になった3組のみレポート。
ヒグチアイ:なんとなく、見たことあるような名前ですが、聴くのは初めて。一人ピアノ弾き語りで、かなり低音が響き、声量はすごい。この日はものもらいができてすっぴんとのことだが、なんと20歳になったばかりという。ちょっと要チェックかも。
一人で予約していたこの日のライヴですが、意外に仕事が早く終わりそうという恋人を誘ったら、4組目の演奏中に登場。茹で落花生とチキンタコライスを食べながらお目当ての高橋ちかちゃんのセッティングを見守ります。
高橋ちか:この日はベースのサポートを入れての前半。最後何曲かという構成。やはり出演者が多いので、持ち時間は短かったようです。あまり好みでない演奏を聴くのは長く感じますが、ちかちゃんのステージはとても短く感じました。今年、彼女のステージは結局2回目でしたが、着実にギターも歌も上手くなっている。そして初めて(あるいは1,2回)聴く曲たちもいい感じです。来年早々のワンマンライヴも楽しみで、早速チケットを購入。私の顔は覚えていないようでしたが、チケット購入時にお話もさせてもらう。
瓜生明希葉:TOPSさんお薦めの女性シンガーソングライターでしたが、ようやく聴くことができます。セッティングにステージに現れたのはヴァイオリニストの岡村美央さん。期待はしていましたが、本当に出てきて嬉しい。他にギターの男性と3人のステージでしたが、ギターは前の人の頭で全く見えず。瓜生さんはピアノで歌います。ちょっとほんわかした感じの、甘い歌声。恋人が隣で「松田聖子みたい」とつぶやく。確かに、独特の世界観で曲も面白いけど、私もど真ん中ではないので、2曲目から登場の岡村美央さんに集中。ちょうど私の位置からはよく見えます。いやいや、本当にこの人は素晴らしいです。弾いている姿ももちろん音も。以前に瓜生さんと対バンした時にcasaの2人が美央さんに釘付けになってしまったというのは確かですよね。思わず帰宅して、8日のビートルズトリビュートライヴの予約をしてしまう。橋本 歩さんとともに、岡村美央さんも出演するのだ。
帰り際、楽屋の奥に美央さんの姿を発見したが、気軽に手を振ったりもできずに帰宅。夫婦で一緒に帰れるのは幸せ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

今年のライヴは外れなし

11月27日(金)

講義後、渋谷で恋人と待ち合わせ。ユーロスペースで映画の受付をし、タリーズコーヒーでランチ。

渋谷ユーロスペース 『つむじ風食堂の夜
八嶋智人主演、篠原哲雄監督作品。『わたし出すわ』に続いて、函館を舞台にした作品。とある洋食屋の常連たちの物語。ミニマルセットということもあり、きわめて演劇的な作品。お相手役は月船さららだが、宝塚出身の彼女もそれらしく大げさな演技。洋食屋の常連のなかに、八百屋のお兄さんがいるのだが、彼の語りがなかなか面白い。ち私はょうどアリストテレスの『天体論』を読んでいるのだが、彼の話は「ここ」と「宇宙の果て」に関する哲学的論議。宇宙が無限だとすると、「ここ」という中心は存在しない、みたいなジョルダーノ・ブルーノ的論理で面白い。他にも下條アトムや田中要次、スネオヘアーなども出演。八嶋と田中は木村拓哉主演ドラマ『ヒーロー』で共演しているが、その時の田中の決まり文句「あるよ」がさりげなく使われていて笑わせる。

映画を終えて谷中に移動。先日も行ったばかりだが、ギャラリーSCAI THE BATHHOUSEに寄る。ちょうど展示の入れ替えがあり、韓国のチョン・ジュンホという人の展示だった。ミイラや仏像、紙幣という博物館的な素材を使った作品は政治的な意味合いも有している。
ライヴの会場時間まではまだ1時間半もあるので、お茶かご飯か迷っていたが谷中ボッサでご飯を食べて、さらにケーキまで。もちろん、ドリンクも2杯。それにしても、ここのものは何でも美味しい。お客さんが他にいなくなったところで、お店の人としばしお話。結局、1時間半をここでつぶす。

谷中カヤバ珈琲 永山マキ
カヤバ珈琲とは昭和初期からあるというお店。ここは谷中ボッサから歩いて30歩くらいのところだが、私が谷中に来るようになってからは閉店していた。それが今年になって内装工事を始め、9月にリニューアルオープンしたそうだ。しかも、それには谷中の町並みを保存したいという若い人たちや、スカイザバスハウスの人も関っているらしい。なので、古臭い店内を想像して入ったら、すっかりきれいになって、カウンターには3人の若いスタッフたち。なんか拍子抜け感もありますが、美味しそうなおでんの匂いを我慢しながら(もうお腹いっぱいなんです)、生姜ドリンクをホットでいただく。ステージから見て右側の席が空いていたので、2人でかぶりつき。この日はマキさんとギタリストのイシイタカユキしのよるデュオ。2ステージありましたが、けっこう短めでしたね。それでも、こういう小さな空間でマキさんと一緒に音楽を楽しめるというのはとても贅沢。終演後、マキさんに結婚報告をして帰宅する。


11月28日(土)

恵比寿ガーデンシネマ 『千年の祈り
予告編を初めて観た時に前売り券を買った。前売り特典が箸だったが、古ぼけた箸に換えて使い始めて、わが家ではすでに描かれた模様が剥げてきているが、当の映画はようやく公開になった。「千年の祈り」とは中国の諺からくるフレーズのようだが、米国に住む娘を訪ねる父親と娘の物語。娘は米国に移住し、中国人と結婚していたが離婚してしまう。独身で過ごしている娘を案じて、妻に先立たれた父親がやってくる。父親は娘の自宅に宿泊し、娘は毎日仕事に出かける。父娘仲はそれほどよくない様子。父親の待つ自宅にいたくなくて、夜には「友達に会ってくる」といいつつ一人でレイトショーの映画館へ。そんなギクシャクした言葉少なな親子関係を穏やかに描きます。父親は近所の公園で、イランから来たという老女とたどたどしい英語同士で友達になったり。知り合ったばかりの他人にはいいたいことがスラスラ出てきても、家族に対してはなかなかいいたいこといえない、そういうもどかしさがよく表現されている作品。私はこういうの、かなり好きです。

結局、おなかがすいたがご飯を食べられないまま、久し振りのリキッドルームへ。2階がかなり変わっていた。前はタワーレコードのショップとカフェだったのに、ギャラリーと別のレストランになっていた。

恵比寿LIQUIDROOM port of notes
またまたスタンディングで開場から開演まで1時間。120番台だった私は左寄り2列目を確保。はじめは右寄りに立ったのだが、照明が当たらず本が読めないので左側に。ステージ上のセットを見て、この日は小池龍平さんとBICさんのおなじみ4人だということが分かる。開演少し前に私の隣の男性が荷物もろとも立ち去る。私も一人で行った時にスタンディングの場所を自分の荷物で確保するなんてことはできない性質だから、彼が意を決して立ち去ったのが分かったけど、後ろの女性3人はまた戻ってくるかもしれないと前に詰めるのをためらっていた。まあ、3人いるからなかなか難しいけど。ということで、10分くらい経ってから私が徐々に詰めていく。さらには、その前の最前列にも隙間があったので、開演時には最前列確保。
さて、やはり10分以上遅れて、ようやく小島大介さんとサポートの2人が登場。大介さんが「まずは3人で何曲か」といって、先日発売されたばかりの自らのアルバムからインストゥルメンタル曲を披露。これがなかなかよかった。小池さんのギターも凄いな。そして、「今回のport of notesアルバムでは僕がヴォーカル1曲も歌ってないので、僕の歌を聴きたいという人のために」といって、1曲歌う。そして、畠山美由紀さん登場。この日はかわいらしい衣装で登場。でも、久し振りに至近距離で見るせいか、30歳台後半になって老けてきた感じは否めません。目鼻立ちがくっきりした美女はしかたがありませんね。といっても、もちろん歌声は完璧。大介さんのギターソロでは履いていた靴を脱ぎ捨て、ステージ上で踊り狂います。美由紀さんはもちろん女の色気を売りにしています(?)が、そのパフォーマンスはお若いです。実は、今回発売された新しいアルバム、やはり数年ぶりの作品ということで、かなり今までの雰囲気とは違います。なので、私的にはイマイチ。まあ、聴き込むほどに印象は変わるかもしれません。今回はニューヨークまで行って、ジェシー・ハリスのもとで録音。そのエピソードも面白かったです。そう、今回も大介さんのおしゃべりが長い長い。私的にはやはり昔の曲がぐっときますね。特に「ほんの少し」では泣きそうになります。アンコールも3曲あって、さすがに腰が痛くなりますが、まあとにかくステージ上の4人が楽しそうで、しかも仲良しな4人なので、そのコンビネーションは絶妙。いやいや、いいライヴでした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

外食続きの週

11月23日(月、祝)

鷹の台小平市中央公園 鷹の台bossa
西武国分寺線の鷹の台駅に隣接して小平市立中央公園がある。その線路沿いの一角を使った野外音楽イヴェントがあると、TOPSさんに教えてもらっていくことにした。はじめはイヴェントの場所が分からず、なんとなく「森ガール」の後を着いて歩いていったらなんと公園の外に出てしまった。ただのこの辺の住民だったか。すでに本編開始時間になっているので、急いで駅の方向に戻る。自分で「兎橋」を見つけるのは困難だと判断し、別のイヴェントの受付の人に教えてもらう。チラシを持っていってよかった。到着した時にはすでにコーコーヤが演奏中。
コーコーヤ:どうやら1曲目だったらしい。江藤有希さんはかなり着込んでモコモコ状態。小高い山の斜面を客席に利用して川のそばにステージを作っている。お客さんも程よく入っていていい感じです。ステージ向かって右側にはすぐ線路があり、演奏中にも時折電車が通り過ぎる。こういう場所でのクラリネットやヴァイオリンはいいですね。もちろん、音響機材は入っていますが、多分静かだったら生音でもいいかもしれない。といっても、休日の公園は多くの人で賑わっています。ちょうどこの場所は公園の端に位置していて、数ある出入り口の一つになっているため、通りすがりの人も多いです。
コーコーヤのステージが終わってランチ。途中、府中の駅前のスターバックスで持参したタンブラーにドリップコーヒーを購入し、国分寺の「キィニョン」というパン屋で買ってきたパン、そしてこのイヴェントの主催者であるここ鷹の台のスープや「Hygge」で野菜のスープを買って食事。ちょうどイヴェント会場の線路を挟んだ向かい側にそのスープ屋がありました。続いては、宮田まことさん率いるコルコバードというバンドでしたが、夫婦でやっているんですね。まあ、素人っぽさを売りにしたようなバンドだった。食べながら聞き流す。もう一つの出演者の後にsaigenji登場。
saigenji:なんと今年はじめてのsaigenji。30分強の短いステージでしたが、久し振りに聴く彼の曲は本当に自然に体のリズムに反応します。野外なので、彼が要求してくるコーラスも恥じらいなしに大声を上げる。相変わらずアンコールに応え、時間オーバー。たまには聴きにいかなきゃな。ちなみに、コーコーヤの江藤有希さんやsaigenjiとも仲の良いハシケンさんがお客さんで遊びにきていました。イノトモさんも夫婦3人でちょろっと顔を出していました。初めて聴いたらしい男性が、連れの女性に対して「サイ・ゲンジさんいいね」といっていたように聞こえた。
ここで、少し会場を離れて公園と駅前の散策。トイレを済ませて再び会場へ。その客席となっている小高い丘の頂上に登るとこれまたいい景色と、意外にいい音響。そこへ、ハシケンさんと江藤有希さんが登場。ハシケンさんは最近あまりみかけないガーゼマスクをしていて笑えます。江藤さんもマスクをしていて怪しい二人。
ショーロ・クラブ:そのまま頂上でこの日最後のお目当て、ショーロクラブの演奏が始まります。さすがにMCの声は聞き取れませんが、遠くから聴く彼らの演奏もこれまたいい感じ。
この日の予定はこれだけにして、そそくさと帰宅。

11月26日(木)

渋谷duo music exchange 羊毛とおはな
なかなかちゃんとしたライヴにいけない恋人。最近は金曜日に休みが取れるようになってきて、急遽行けるようになった、彼女が好きな「羊毛とおはな」。当然、チケットはとっくに発売されていたんだけど、ライヴ会場のduoのメールで予約したら、整理番号が16番。しかも、入場もそちらが優先でした。ということで、2列目の真ん中をゲット。ステージ上には3頭の羊がいて、ミュージシャンたちも動物の被り物をして登場(はなちゃん以外)。この日はキーボードとドラムスとベースのサポートを率いてのステージ。ドラムスは神谷洵平君です。若手のドラマーの中では一番好きかな(なんて、最近あまりドラムスの入るライヴにいってないし、若手のドラマーなどあまり知らないけど)。そして、私からは羊毛君で見えなかったベーシストはaikoや大塚 愛などのサポートで引っ張りだこの人物らしい。確かに、背が高くて顔もよいのでステージ上で映えますね。演奏については音しか聴けなかったのでなんともいえません(音だけで分かるだろ!)。かれらのライヴは3回目ですが、ワンマンできちんと聴いたのは初めて。かれら自身もオリジナル曲ばかりのアルバムを出す前ということで、大分印象が違いましたね。ワンマンということもあり、トークも長い、そしてこのゆるいトークもかれらのライヴの特徴の一つだということが分かる。ともかく、恋人も満足ということで、よかった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

満員御礼ライヴ続き

11月21日(土)

池袋HUMAXシネマ 『ゼロの焦点
松本清張生誕100周年記念ということで製作された作品。『おくりびと』の広末涼子、中谷美紀、『ぐるりのこと。』の木村多江という日米アカデミー賞関連の3女優を前面に出した宣伝でしたね。広末の相手役は西島秀俊。かつては映画通の好きな作品の常連俳優だったが、最近はメジャーどころの出演が続いている。『サヨナライツカ』では中山美穂の愛人役だし、本作でも広末涼子とのキスシーンに木村多江とのベッドシーン。あまり大作には向いてない俳優だと思うんだけどな。ところで、本作の主役は広末涼子。ほとんどの登場人物が死によってスクリーンを去るが、彼女は出ずっぱり。戦後混乱期を経た高度経済成長期の金沢を舞台にしたサスペンス。一昔前の町の風景もおそらくVFX技術によるんだろうけど、なかなか高度になってきました。でも、違和感がなければないでなんか不自然なんだよな。まあ、退屈しのぎにはなる作品。

ライヴの時間までちょっとあるので、池袋東口を散策。最後は新生ペッパーランチで夕食。焼き加減以外はあまり変わりませんが、大盛りにしたご飯がかなり多かった。

池袋鈴ん小屋
伊藤サチコ企画イヴェントにはやしいとさんとwafflesの大野恭子さんがゲストということで行くことにした。いとさんとwafflesはどちらもQuinka, with a Yawnと仲が良く、かなり以前に今は全く行かなくなってしまった新宿red clothで対バンしてたような気もします。ともかく、仲の良い2人がどんな風にサチコちゃんと接点があったのだろう。まあ、音楽業界はそんなところです。開場時間すぐに到着したが、かなりの混雑。出口の近くの前の方に座ったが、まもなく満員御礼ですごいことになっていました。
はやしいと:初めてのお客には強いいとさん。強烈なトークで沸かしておくとしっとりとした歌声が際立つんですよね。でも、よりピアノも丁寧になって安心して聴いていられる。「まだまだやりたいことが山ほどあって」というなかに、音楽のことがどれくらいの割合なのか、ともかく相変わらずな感じで素敵です。
大野恭子:wafflesのライヴはもう数年聴いていないし、ソロも天窓comfort以来で1年ぶり以上かな。なんか、歌い方の印象が変わりました。か細いわけではないんだけど、どこかほんわかとした歌声が特徴の彼女ですが、時折けっこう力強い歌を聴かせるようになったと思います。ほんわかといっても、彼女のラヴソングはいつも切ない。この日は大澤誉志幸の名曲「そして僕は途方に暮れる」をカヴァー。おおはた雄一の「おだやかな暮らし」も歌いました。wafflesのメンバー2人も遊びにきてたけど、やっぱりソロの方が好きかな。
伊藤サチコ:こちらもかなり久し振り。以前は彼女がやっているネットラジオもちゃんと聴いていたんですけど、まだやってるんですね。この日のゲスト2人を招いても録音しているらしいので、久し振りに聴いてみるか。さて、ゲスト2人に対して、やはりサチコちゃんの歌声は強い。時折もうちょっと押さえてもいいんじゃないかと思ったりもするけど、気持ちが入り込んじゃうからしょうがないんだろうな。というか、それが彼女の歌う意味だから。私の席からは若干ピアノで顔の下の方は隠れてしまうけど、歌っている顔が見られる。サチコさんは歌いながら目が潤んでくるんだよね。久し振りにその迫力に圧倒された夜でした。最後のアンコールでは3人でセッション。
お客さんでUMEZY君も来ていたけど、最後までいなかったみたいでちょっと挨拶しただけ。いとさんとはちょっとお話したかったけど、子連れのお客さんと長話中だったので、挨拶だけして帰宅。

11月22日(日)

先日アップした書評原稿を書くために半日費やす。最近は地理学の本や論文も多く読むようになり、なんとなく執筆意欲が増しています。といっても、オースター本は遅々として進まないのですが、未発表の研究計画など、まとめたい意欲が出てきました。

新宿K's cinema 『ドゥーニャとデイジー
でも、映画は欠かせない。本作はオランダ映画。トルコ人の両親を持つドゥーニャと幼くして父親に捨てられたせいか、男をひっかえとっかえする尻軽なデイジーとは親友同士。イスラム教徒のドゥーニャの両親はデイジーとの関係をよくおもっていない。そのことで板ばさみにあうドゥーニャを中心に物語りは進む。オランダ映画はめったに日本にやってきませんが、たまに来る作品はいつも面白い。そして、ヨーロッパ映画のなかでは一番グローバル化の要素を取り込んでいると思う。本作でもオランダで生まれ育ったドゥーニャだが、両親の希望でトルコに住む親戚の息子と結婚話が持ち出され、トルコに新しく建てた家に戻ることになる。そのころ、デイジーは行きずりの男との間に子どもができてしまって産むかどうかを悩んでいる。対照的な2人の若い女性を通していろんなことを考えさせる作品。トルコの風景が印象深いですね。

新宿pit inn
水谷浩章さんというベーシストがいる。彼がやっているphonoliteというオーケストラに橋本 歩さんが参加しているというので聴きに行った。このオーケストラにはフルート奏者の太田朱美さんも参加しているのだが、この日はphonoliteと、もう一つ水谷さんがやっているトリオ「こめ」とが共演するというのも魅力。
こめ:水谷さんと太田朱美さんとはそれなりに長い付き合いのようだが、朱美さんが水谷さんに紹介したというピアニストが片倉真由子さん。その演奏を聴いた水谷さんは衝撃を受け、この3人でトリオを組むことになったという。お客さんに向かってもうつむき加減で礼をするような、内気に見えるこのピアニストですが、演奏はたしかにすごい。指の動きが尋常じゃないのだ。しかも、伊藤志宏さんのような力強さや荒々しさとはちょっと違う。早いんだけど、確実なリズムを刻んでいるのだ。もちろん、この日は可愛い衣装で登場した朱美さんの演奏も相変わらずすごい。水谷さんも「普段練習ってものをしない私ですが、彼女たちとやる時は頑張ります」というように、さすがの演奏。ここに少しずつこの日の出演者が加わって行きます。まず登場したのはギターを持って登場の中牟礼貞則さん。なんと同い年の女性たちと干支が4回り違うとのこと。凄い!そして、ヴォーカルの山口有紀さん。あまりくせのない美声の美女だが、いかにもジャズヴォーカリストということで視覚にも聴覚にも花ですね。そして、パーカッションの大儀見 元さんはleyonaライヴでも登場しましたね。前半のステージはそんな感じ。とにかく、一人ひとりのミュージシャンが素晴らしくて、全体として聴くような贅沢をする余裕はない。一人ひとりに注意を集中しながらあちこちを見て聴く、そんな客席の私でした。しかし、この日はそれ以外のことが大変だった。タバコです。演奏中でもお構いなしにあちこちでプカプカ。勘弁してほしいです。特に前の列の若い女性。ストラップにチャラチャラなる鈴をつけた携帯電話で時折メールチェック。待ち受け画面はミッキーとミニーかよ!そんな趣味のやつがこんなところに来るな、という感じですが、まあ私は音楽が聴きたいのでその辺は我慢するしかありません。最近は禁煙のライヴハウスも増えたので、たまにこういうことになると辛いですね。
phonolite:そんな感じで、後半のステージでようやく歩さん登場。開場時にちょこっとお会いしたのですが、マスクをしてちょっと体調が悪そう。ステージ上でも一人だけ水分補給をしながらの演奏。さすがにお酒ではない様子。水谷さん自身が今年は新型インフルエンザにかかったり、この日の他のメンバーでも別の仕事で水谷さんと一緒で集団感染したとか、この日もフルートの一人が急遽インフルエンザでダウン。MIYAという以前このオーケストラのメンバーだったフルート奏者の女性が出演しています。そして、彼女のソロ曲も1曲披露したのだが、この人のフルートもなかなか凄い。いやあ、総勢13名のオーケストラでしたが、聴くこちらも疲れる圧倒的に素晴らしいステージでした。ヴィオラとチェロはなかなか音が目立つ場面はないのですが、時折チェロのフレーズが聴こえてくると嬉しくなります。一人ひとり挙げたらきりがないのですが、私的に気になったのが、ドラムスの外山 明さん。ともかく普通のドラマーとは違います。ほとんどの時間を立って演奏しているのです。その他、トロンボーン、サックス2本などなど。
終演は23時をすぎてしまったので、朱美さんとかにも挨拶したかったけど、phonoliteの3枚目のアルバム『Still Crazy』を購入して帰宅。他の2枚もジャケットデザインも素敵で、買い集めようと思った。今度コンサートがあるときには高くても行くことにしよう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧