日記・コラム・つぶやき

朝晩は寒くなりました

2016年10月1日(土)

映画サービスデーに何観ようかと考え,そろそろワイシャツも新調しなくちゃというのもあって,いつもシャツを買っている「鎌倉シャツ」のある新宿を選択。そのなかで,他の候補もありましたが,映画そのものよりも志田未来ちゃん主演ということで本作を選択。

新宿シネマート 『泣き虫ピエロの結婚式

まあ,予告編でストーリーは分かってしまう,お涙頂戴物ではありますが,志田未来ちゃんが主演するところを観ておきたいということで,観ました。役どころはピエロ(正確にはクラウン)ということもあって,非常にくどい性格の女性を演じます。まあ,子役出身な訳ですからもう俳優歴も長いわけですが,やはり主演となると力が入るのでしょうか。そのがんばり具合が初々しく感じます。といっても,もう23歳なんですね。まあ,観ておいてよかったと思える映画でした。ちなみに,結婚式のシーンは調布の京王多摩川駅すぐにある「アンジェ」という庭園で撮影されています。

2016年10月9日(日)

府中TOHOシネマズ 『グッドモーニングショー

日本映画ではあまり報道ものってのがなく(でも,まあ米国くらいか),本作の予告編を観た時に,観ておきたいと思った。主役が中井貴一ってのもいいし,時任三郎とのコンビってのもいいですね。長澤まさみちゃんも出ているし,という感じでちょっと楽しみにしていた。

しかし,冒頭で本作がフジテレビの制作で,『踊る大捜査線』シリーズの君塚良一監督ってのを知った時(事前に知らなかった...),ちょっと期待は薄れた。なんだ,フジテレビの舞台裏をちょこっと見せます的な映画か,と。まあ,そこそこ予想は的中し,思ったよりも面白くはなかった。ただ,犯人役の濱田 岳君は素晴らしかった。シリアスとコメディのどっちともつかない犯人役をそれこそ汗だくになって演じていました。そして長澤まさみちゃんはもう一人の女性キャスターを志田未来ちゃんが演じることで,対照的な「ちょっと老けぶり」をさらけ出していてよかったと思う。でも,主人公の妻役を吉田 羊さんが演じ,2人には20歳の大学生の息子がいるって設定はちょっと無理があったような気もする。

まあ,報道ものであれば,報道関係団体とは無縁な立場で作らないと意味はないと思う。

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夏も終わりか

2016年9月15日(木)

恵比寿ガーデンシネマ 『グッバイ,サマー

『エターナル・サンシャイン』で度肝を抜かれた監督で,その後,『恋愛睡眠のすすめ』(2006),『僕らのミライへの逆回転』(2008)と観たが,イマイチしっくりこなかった。そもそも彼はミュージック・ビデオをよく撮っていて,ビョークなどの作品も手がけていて,そんな作品集のDVDも出ている。以前親交のあったミュージシャンに借りて観たこともある。

彼の監督作品は英語圏での制作もあったりするが,本人はフランス人であり,本作はフランス映画。上に挙げた2本の映画が私にとってイマイチだったのは,その豊かな想像力についていけないというところが大きい。そういった意味では本作は違和感なく楽しめました。彼の想像力はおそらく子どものものなのでしょう。多くの人が大人になると失ってしまうものを彼は失わずに持ち続けていて,それが創造の源になっていると思う。

さて,本作はその想像力の担い手になっているのが14歳の男子中学生ってところが違和感のなさにつながっています。「あの頃はそんなこともあったよな」と共感できたり,「そういう奴もいたよな」てな具合で。ともかく,この主演のダニエル役の男の子が可愛いのだ。周りより背が低く,「ミクロ」とあだ名を付けられ,伸ばし気味にしている髪の毛でいつも女の子に間違えられる。本人はエッチなことも興味があるのに,同級生の女子とは同性扱いされてしまう。そこに,風変わりな転校生テオがやってくる。テオの家は骨董品屋でよく手伝わされて機械の修理などをやっている。知的でちょっと思想かぶれた主人公の母親をオドレイ・トゥトゥが演じているところがまたいい。

夏休みに2人は自分たちで廃材から作ったキャンピングカー(?)で旅行をするってのが大きなストーリーなんだけど,その車が出来上がる過程とか,作った車を行動で運転することの許可を得にいくところとか,道中の進路の決定とか,ともかく細部が凝っていて,上映中ずっと楽しめる作品。ただ,このありふれた邦題はいかがなものか。

東京等写真美術館 杉本博司「ロスト・ヒューマン」

この日は比較的時間に余裕があったので,リニューアルした東京都写真美術館に足を運んだ。この日やっていたのは杉本博司。杉本博司は英文の地理学論文を読んでいた時に知った芸術家で,数年前に日本でもドキュメンタリー映画が制作され,その存在は知っていたが,作品を生で観るのは初めて。館内のモニターで,園ドキュメンタリー映画を流していたが,ちょうど今回の展示に関わるシーンをやっていて,杉本は第二次世界大戦の戦争遺物の収集をしていた。その一部が今回の展示の一部となっている。

この展示は,世界の終わりを想定し,特に日本を対象にしているが,さまざまな職業の人間が世界の終わりを迎え,何を回顧し,何を反省するのか,人間が犯した罪とは何かという視点からの独白文が展示され(その文章の直筆には各界の著名人が協力している),それに関連する遺物が展示されている。それが3階の展示で,2階の展示は「廃墟劇場」というシリーズで,過去の「劇場」シリーズの続編とのこと。その名の通り,廃墟となった劇場のステージの部分に白く光るスクリーンを配し,撮影したというそれだけの写真ではありますが,そのかすかに写る朽ち果てていく劇場の様子が多くのことを物語ります。もう一つは「仏の海」というシリーズで,整然と並ぶ千手観音を撮影したもの。杉本氏は1948年生まれといいますから,来年で70歳。まだまだ精力的な活動が続き,刺激的な作品を魅せてくれるのでしょう。

2016年9月19日(日)

立川シネマシティ 『オーバー・フェンス

函館三部作と称し,佐藤泰志の函館を舞台とする小説の映画が異なる監督で制作され,どれもが好評を得ていた三作目。一作目は熊切和嘉監督による『海炭市叙景』が2010年,呉 美保監督による『そこのみにて光輝く』が2014年,そして本作は山下敦弘監督が手がける。山下監督については過去の映画日記でも書いてきたが,『どんてん生活』や『ばかのハコ船』という初期の作品を賞賛していた友人がいて,続く『リアリズムの宿』を初めて劇場で観た。この作品には若かりし頃の尾野真千子ちゃんが出演しています。その後も『くりいむレモン』『リンダリンダリンダ』『松ヶ根乱射事件』『マイ・バック・ページ』と観続けているが,正直好きな監督とは呼べない。ということもあって,その後の作品は観ていなかったが,本作は函館三部作の最後ということで観ることにした。

オダギリジョーと蒼井 優という組み合わせもいいですね。本作も他の2作となんとなく似た空気を醸し出しています。と,Wikipediaで調べてみると,彼の出身大学は大阪芸術大学で,熊切監督は先輩にあたり,呉監督は同期だという。まあ,淡々と撮る手法と映画音楽は山下監督らしい作品といえるのか。でも,正直なところは何が山下監督らしい映画なのかってのがイマイチはっきり分からないところが素直に好きになれない理由かもしれない。まあ,ともかく本作に関しては監督が誰ということは無関係に素直に観ることができる作品。原作でどう描かれているかは分からないが,蒼井 優演じる女性は彼女以外には難しいだろうし,優香がちょろっと出てくるところも面白い。「オーバー・フェンス」というタイトルの意味がもちろん象徴的な意味合いもあるんだろうけど,最後のシーンがそのものでほろっと笑えるラストがいい。

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母親も80歳か

2016年8月24日(水)

大学が夏期休業中につき,平日の1日休日。例年は週5日通勤したりしますが,今回はしっかり休んでいる。そうでもないと映画が観られなかったり,そうやって平日1日くらい家事を担当しないと家が回らなかったり。まあ,ともかく水曜日は映画が1100円で観られる劇場が多かったりでありがたい。角川シネマや恵比寿のガーデンシネマはユナイテッドシネマ系列で,最近テアトルと提携したのか,ともかく水曜日はサービスデイ。いくつか観たい作品のなかからこちらを選びました。

新宿角川シネマ 『奇跡の教室

フランス映画の感動もの。高校1年生の落ちこぼれクラスを担当した歴史の女性教員が,特定テーマの歴史研究コンクールに応募することに。テーマはナチス政権下のユダヤ人の若者と子ども。もちろんクラスには黒人や有色人種も多い。この映画は事実に基づくものだが,人種と宗教の関係が分かりにくいところが現代的。黒人のムスリムやユダヤ教徒がいたり,ユダヤ教徒に改宗したという生徒がいたり。

このての感動ものはある程度展開が読めてしまうので,へたな演出だと逆に冷めてしまったりするが,この主演の女優さんがなかなかいいです。そしてコンクールのための作業を手助けする図書館司書(?)の女性の存在も大きい。この映画のみどころは,コンクールで優秀クラスが3クラス選ばれ,最優秀が決定する瞬間。3位から読み上げるため,必然的に最優秀は読み上げられる前に判明するのだが,その時の女性教員の表情がなんともリアル。わざとらしい喜びはなく,待ってましたといわんばかりの喜びよう。しかし,一つだけ理解できないのはこのクラスで一番目立っていた美形の女子がいて,彼女はコンクールの作業に参加していない。最後の方で参加することになるのだが,優秀賞に選ばれたときのスピーチを彼女が行っているのだ。しかも,かなり露出の多い白のワンピースで。確かに映画としては見栄えがいいかもしれないが,あの人選は事実に基づくのだろうか?

2016年9月1日(木)

この週は休みを木曜日に変更し,映画サービスデイにあてた。髪の毛もすっかり伸びてきて切りたかったので,この日は近所ですます。府中で朝一映画を観て,調布で散髪。

府中TOHOシネマズ 『後妻業の女

実写映画では今,一番楽しみにしていた映画。後妻業というのは近年メディアでも話題になった数人の女性の犯罪者がいますが,本作はフィクション。原作がどういうものかは分かりませんが,映画は予告編を観る限りコメディタッチで描かれる。

その「女」を演じるのは大竹しのぶ。まさに他の配役は思いつかない。彼女を後ろで糸引くのが豊川悦司。騙される男たちには森本レオ,伊武雅刀,津川雅彦という面々。津川雅彦の娘役で尾野真千子と長谷川京子。他にも豪華なキャストで何一つ無駄がないというか,ちょっと金庫を開けるだけで登場する泉谷しげるとか,探偵役の永瀬正敏の太ももの銃弾を取り除く獣医役の柄本 明とか,皆が楽しみながら出演しているという感じ。ちょっとうるさすぎたのは大竹しのぶの息子役で登場する風間俊介。

本作はなんとなく久し振りに気持ちのいいエッチシーンもある。最近は「あの演技派女優が脱いだ」とかちょっとだけで大騒ぎする感じで,日本映画ではなかなかいいエッチシーンに出会えないが,本作は大竹しのぶも水川あさみもパンツくらいもったいぶらずに見せているし,樋井明日香ってのは知らなかったけど,綺麗な裸体を何度か披露しています。まあともかく鶴橋康夫という監督は1940年生まれのテレビディレクター出身ということですが,なかなかいい映画撮りますね。豊川悦司主演の『愛の流刑地』(2007年)なども撮っているようですが,今後もちょっと期待したい。

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洗濯物が乾きません

2016年8月3日(水)

大学が夏期休暇に入り,例年は週5日で会社勤務をしたりしていますが,今年はしっかり休んでいます。水曜日はテアトル系をはじめとしていくつかの映画館でサービスデーだったりしていますが,恵比寿のガーデンシネマもサービスデーということで久し振りに恵比寿に行くことにしました。

恵比寿ガーデンシネマ 『生きうつしのプリマ

ドイツ映画『ハンナ・アーレント』の監督・主演コンビで撮影された作品。初老の男性がある日ネットで,亡くした妻そっくりのオペラ歌手を見つけ,娘にそのオペラ歌手に接触するようにお願いするところから物語は始まる。まあ,そんな奇抜なストーリーというわけではありませんが,脚本がしっかりと書込まれていて,観ていて飽きない映画。出演する役者もいいですね。やはり日本で上映されるドイツ映画は良質な作品が多いです。

2016年8月18日(木)

日比谷みゆき座 『ヤング・アダルト・ニューヨーク

ベン・スティラーは『ナイト・ミュージアム』の1作目は観たけど,個人的にはあまり好きではない。本作で彼の妻を演じるナオミ・ワッツもどちらかというと苦手な女優。でも,加齢を隠そうとしない感じは好感が持てます。本作で好きな俳優といったらアマンダ・サイフリッド(なんか,読み方が変わりましたね)くらいか。でも,思ったよりも登場場面が少なく残念。

原題は「While We're Young」というもので,「若くいられる間」とか「若いと思っているうち」とかそんな意味合いだろうか。なかなか考えさせられる要素が盛りだくさんの作品。主人公は44歳という設定。若い頃は少し売れた映画を作ったが,最近はだらだらとなかなか完成させられないドキュメンタリー映画監督。ある日,若い夫婦に出会い刺激のある生活に...という展開。中年夫婦はハイテク生活に溺れ,若者夫婦は逆にアナログ志向とか,子どものいない主人公夫婦と,40歳代で子どもを産んだ親友夫婦との関係悪化,ずる賢く成功へと向かっていく若者と生真面目なやりかたでなかなか成功を掴めない主人公。

まあ,ちょっと中だるみな場面はありましたが,結末的にはすっきりしたので,いい映画だったと思います。

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46歳になりました(7/26で)

2016年7月10日(日)

もう随分前で,鑑賞日をきちんと記録していなかったので,日付は適当です。

府中TOHOシネマズ 『64―後編

前編を観て,ちょっと乗り気ではなかったけど,やはり後編も観ておかなくては,とムビチケを買った。その後,近所の図書館で『キネマ旬報』をペラペラめくっていたら本作の批評が載っていたので,思わず読んでしまった。そこには「演技のぶつかり合い」みたいに書いてあって,前編を観た私もちょっと納得した。贅沢な配役なんだが,それらが相乗効果を生むというよりは競争している,そんな感じ。

観てみると,後編の方があっさりしていた。本作の物語的な点でいえば,組織がかりの警察よりも,娘を亡くした男の執念が勝る,というもので,これはまあ原作の素晴らしいところで,これだけであれば二部作にする必要はないが,この結末を引き延ばすという意味では二部作の必要がある,まあそんな感じか。

2016年7月20日(水)

新宿テアトル 『不機嫌な過去

二階堂ふみの出演作品は意外に観ていない。記憶にあるのは『王様とボク』くらいか。でも,調べてみると役所広司監督作品『ガマの油』にも出てたらしい。映画好きとしては映画で評価の高い彼女の作品は注目すべきであろうが,早くから評価されているので,今更という感じがある。

本作は妻が前売り券を購入してきて,結局私だけが観ることになった。面白い映画でした。台詞が独特ですね。意味不明の台詞が次々と繰り出される。小泉今日子の演技はなんか吹っ切れない感じがありましたが,二階堂ふみとの喧嘩のシーンはいいですね。場所の描き方もなかなか雰囲気が出ていて素敵です。

2016年7月27日(水)

立川シネマシティ 『ブルックリン

主演のシアーシャ・ローナンは今,私が外国の女優さんのなかではかなり好き。ジェニファー・ローレンスも『あの日,欲望の大地で』で注目し,『ウィンターズ・ボーン』でこれは本物の女優だと思ったが,『ハンガー・ゲーム』で有名になり,アカデミー賞まで受賞してしまったので,私が今更感はある。

一方でシアーシャ・ローナンはやはりチョイ役の『つぐない』で注目し,『ラブリーボーン』で好きになり,その後『ハンナ』『わたしは生きていける』『グランド・ブダペスト・ホテル』とそこそこ観てきている。

本作は,アイルランドから米国への移民を扱った作品。こういう作品は今までもあったと思うが,タイトルにもなっているブルックリン地区がアイルランド出身者が集住していたということや,主人公にプロポーズするイタリア系の男性が,まだ何もないロングアイランドに家を建てて移住するというシーンなど,さりげない史実に基づいていて,地理学的にも興味深い内容になっている。

さて,映画だが,シアーシャ・ローナンは今年22歳になるが,大分大人らしくなってきました。本作でも,したたかに揺れる恋心を見事に演じてます。今後も楽しみの女優さん。

2016年7月31日

昭島MUVIX 『ファインディング・ドーリー

この日は1歳9ヶ月になる娘を,アンパンマン映画で映画デビューさせようとやってきましたが,私は息子の一声でこちらを一緒に観ることに。私も息子も『ファインディング・ニモ』は観ていないのだが,大丈夫だろうか。

案の定,冒頭の展開はついていけません。まあ,それはそうと本作には本編上映前に短編がついています。それにしても最近のCG技術には驚くばかり。こういうものを幼い頃から観ていると,現実の風景なのか,CGなのかが区別つかなくなるというよりはその区別なんかどうでもよいということになるのでしょうか。

それはともかく,こういうのをスピンオフ作品というのでしょうか。やはり最近は感情移入(まあ,登場するのは皆水棲生物ですが)できるような王道の主人公ばかりでなくなっているんですね。微妙なストーリーで大人でも楽しめました。息子は相変わらず泣きながら観ていました。

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梅雨らしい毎日

ここのところ毎日洗濯物を部屋干しで,家中カビそうなわが家です。さて,また1ヶ月ほど経ってしまいましたが,最近観た映画など。

2016年5月28日(土)

府中TOHOシネマズ 『海よりもまだ深く

是枝監督最新作。この日の気分は後日観ることになる『ヒメアノ〜ル』のような刺激を求めていましたが,時間の関係上こちらの作品を先に観ることになりました。先に鑑賞した妻からもお墨付きをいただいていた。観終わった後で,まさに作品中で台風が去った朝のように清々しい気分になれる作品。

刺激を求めていた私もすっかり改心して,素直な気分になれました。さすがですね,是枝監督。私自身が二児の父になり,離婚はしていませんが夫婦の関係,親子の関係,自分の母やきょうだいの関係を身をもって考えさせられるもので,まさに今観てよかったと思える映画でした。

2016年6月1日(水)

府中TOHOシネマズ 『ヒメアノ〜ル

水曜日が映画サービスデーにあたったということで,大学の帰りに映画を観て帰りました。選んだ作品は予告編でぞくぞくとさせる刺激ありまくりの作品。吉田恵輔監督作品はだいぶ観ていますが,本作はオリジナル脚本ではなく,漫画の原作があるとのこと。予告編では,前半が濱田 岳君と佐津川愛美ちゃん演じる男女の吉田監督らしいラブロマンスだが,後半は森田 剛が登場し,ホラーサスペンスへと転じる。本編でも同様の展開で,しかも私が予想していたのとは違い,結局2度とラブコメディには戻らないまま終わってしまいました。非常に後味の悪い作品。今更ではありますが,観る人は覚悟が必要ですね。

しかし,期待以上のセックスシーンは心に残ります。返な言い方ですが,愛美ちゃんもこういう映画の出演を待ち望んでいたのではないでしょうか。

2016年6月11日(日)

新宿シネマカリテ 『団地

坂本順治監督作品。私自身は団地育ちなので,この辺りの映画は見逃せない。坂本順治作品はあまりみないけど,こういうほのぼの系作品は期待できます。残念ながら『顔』は観ていませんが,坂本監督×藤山直美で数々の映画賞に輝いたこの2人ということで,本作にも期待がかかります。

本作もクセのある年配俳優が多く出演していますが,斎藤 工がなかなかいい味出しています。あまり好きではないこの俳優ですが,本作ではなかなか彼以外にこの役どころは難しいかもしれません。ストーリーも独特でいいですね。今の時代にこういうストーリーはなかなか新鮮です。団地の生活風景も私には馴染みがあって懐かしさを感じますが,本作が込めた団地のイメージに関してはちょっと新鮮味がないという感じはします。

新宿ピカデリー 『教授のおかしな妄想殺人

この日は2本立てと決めていましたが,もう1本で悩んだ挙げ句,ウディ・アレン監督作品にしました。エマ・ストーンはちょっと苦手で迷いましたが,まあ一度きちんと主演作を観てみようと思いました。本作でちょっと意外だったのは,タイトルからしてコメディかと思いきや,中途半端にシリアスな雰囲気。原題は「Irrational man」というタイトル。ホアキン・フェニックス演じる主人公は大学の哲学教授。近代哲学における主要な概念に「理性」というのがあるが,原題を直訳すれば「非理性的人間」。まあ,大学人たるのにあるべきではない行為をしてしまう人間が主人公ってことですね。

やはり数々の映画のヒロインとなるエマ・ストーンの魅力にはやられる映画です。女好きのウディ・アレンがヒロインに抜擢するのもよく分かります。手足が長く,日本でいえば桐谷美玲という感じでしょうか。まあ,さすがアレン監督。それなりに楽しめる作品です。

2016年6月17日(金)

ちょっとここのところ,会社で残業が続いたので,午後半休をいただいて,映画を観て帰ることにした。こういう「サボり」感覚の日があってもいいですよね。『64後編』を観るつもりで新宿三丁目で降り,バルト9に向かったが,なんと私のもっていたムビチケはTOHOシネマズでしか使えないとのこと。こういう時に携帯電話があると映画情報を調べられますが,まあ仕方がありません。とりあえず,府中に移動して,作品を探す。いくつか候補がありましたが,今期NHK朝ドラ主演で,今後知名度アップ確実の高畑充希主演作品にしてみました。

なんだか最近,若手俳優を使った恋愛映画が非常に多くてあまり観る気もしませんでしたが,1つくらい観てもいいかもしれません。原作が有川 浩だし。

府中TOHOシネマズ 『植物図鑑 運命の恋,ひろいました

高畑充希ちゃんの出演作は『バンクーバーの朝日』くらいしか観ていないが,私好みの女優さんであることは間違いなし。演技とか歌とかも世間で評判がいいようですしね。

まあ,恋愛映画としてはあまりリアルな感じではなく,明らかにフィクションではありますが,有川作品(原作は『県庁おもてなし課』しか読んだことがありませんが)らしく,特定の分野に特化しているところが面白い。原作通り,主人公の男性が野草に詳しく,野原でそれらを摘んだり,それを料理したりするシーンが充実していて面白い。相手役の岩田剛典は私の嫌いなEXILEのメンバーということだが,まあ,この映画に出演している俳優という点では特に問題なし。そつなくこなしていると思います。ということで,充希ちゃんの魅力も存分に楽しめる作品でした。

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自宅PCが1台故障し

昨日,新しいPCがようやくやってきました。

だからというわけではありませんが,久し振りの映画日記。

2016年5月1日(日)

銀座シネスイッチ 『さざなみ

シャーロット・ランプリング主演作。何ともいえない雰囲気のもと,日常的な光景が繰り返されるなかで,結婚45周年を迎える夫婦の隠された過去が少しずつ明るみに出されるというストーリー。

しかし,予告編で期待させるような劇的な出来事の変化はなく,ともかく終始シャーロットの表情が見逃せない秀作。粋なラストシーンにも注目。多くを語る必要のない作品です。

2016年5月15(日)

府中TOHOシネマズ 『64前編

瀬々敬久監督の下に結集した日本の俳優人。予告編を観ただけで「そこまで出すか!」と驚くキャストでした。といいながらも,あまり期待はしていなかったのですが,やはりお金がかかっているだけはありますね。といっても,映画はお金をかければいいものができるとは限りませんが,まあこの手の映画は日本人相手のものとしては日本映画が得意とするところなのかもしれません。ともかく,後編も観なくては,と思わせる作品でした。

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2時間越え日本映画3本

2016年3月26日(土)

立川シネマシティ 『リップヴァンウィンクルの花嫁

リップヴァンウィンクルという語は米国の小説家,アーヴィングの小説のタイトルということだが,そういう文学的センスを持った岩井俊二の最新作。監督映画を観るのは『花とアリス』以来,12年ぶりということか。3時間の大作。

でも,あまり長く感じさせません。黒木 華演じる主人公の半生を描いた作品。半生というのは大げさな表現だが,人生時として,特定の数年間に出来事がめまぐるしく起こるような転換期がある。そういう数年間を描いた,あるいは長い一生の出来事を数年間に凝縮した作品。

これまで,黒木 華の作品を全て観たわけではないが,どちらかというと落ち着いていて賢明でという役どころが多かった気がしますが,本作は特に人生の目的も見出せず,なんとなくで周りに合わせて振る舞っているうちに流されてしまうという人物を演じる。原日出子やりりぃといった配役も素晴らしい。綾野 剛との共演は以前にもありましたが,本作の綾野は彼らしさが前面に出ていてとても良いと思う。

前売り券を入手できず,当日券で鑑賞したが,単純に上映時間も普通の映画の1.5倍だし,内容も満足だったので値段相応でした。

2016年3月30日(水)

新宿シネマカリテ 『無伴奏

成海璃子ちゃんは以前から出演映画をよく観ている女優さん。本作は監督が矢崎仁司監督ということで,前売り券を購入してのぞむ。『太陽の坐る場所』はなんだかんだで観れなかったし。そういえば,彼の映画はいつも女性が中心な気がする。

予告編でも璃子ちゃんがいきなり下着姿になるシーンが魅力的だったし。本作は小池真理子。彼女の作品の映画化はけっこうあるようですが,どれも観ていない。本作は学生運動の時代を背景にしている。ファッションとタバコの煙がこもる喫茶店というのはその時代をうまく表現していると思うが,学生運動の時代精神みたいなものはあまり感じられなかった。まあ,璃子ちゃんは頑張っているし,2時間を越える上映時間で退屈することはなかったが,まあまあというところでしょうか。

2016年4月6日(水)

府中TOHOシネマズ 『あやしい彼女

なんだかんだで日本映画ばかり観てしまっていますが,本作は韓国映画のリメイク。その事実を観る時は知らなかったが,この記事を書くために検索したら分かりました。韓国映画は2004年に公開されたものですが,そのヴィジュアル・イメージは何となく覚えています。

本作も私が以前から出演作をよく観ている多部未華子主演。彼女は一般受けする感じではないと以前から思っているが,少し前にはテレビドラマによく出演していた。まあ,そんなことがそんなに続くはずはないと思ったが,次から次へと出てくる若い女優に入れ替わって,ドラマの出演は減っているようですね。その代わり,映画に戻ってきているようで嬉しい。

本作は公開前のプロモーションで,未華子ちゃんの歌声が随分話題になっていた。よくある話ではあるが,共演者が絶賛したという。まあ,あまり期待しすぎないように期待しましょう。ストーリーはある老女がいきなり20歳に若返りという展開。まあ,確かに『8月のクリスマス』も日本でリメイクされましたが,なんとなく同じような雰囲気を感じます。老女は倍賞美津子が演じ,その娘を小林聡美が演じているところが本作の魅力。もちろん未華子ちゃんも頑張っていたし,確かに美しい歌声も聴かせてくれました。なお,劇中歌は小林武史。ここは納得。そつない仕事をこなしています。韓国版は観ていないが,一つ気になるのは,主人公が戦争孤児として苦労してきたということがベースになっていて日本と韓国では戦後の意味合いが異なるし,また韓国の設定を日本で置き換えるというところが気になってしまう。

でも,とにかく本作は泣かされるシーンが多く,かなり満足な1本でした。

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ようやく映画日記

先日,学会発表がようやく終わり,1ヶ月以上までの映画日記など書きたいと思います。

2016年2月19日(金)

下高井戸シネマ 『ベトナムの風に吹かれて

いろいろ悩んだ挙げ句,観に行ったのは再映の下高井戸シネマ。松坂慶子主演映画で気には留めていたが観のがしてしまった作品を観に行きました。大森一樹監督ってのもいいですね。

この映画,日本映画には珍しく,現代に生きる日本人が世界のなかでの自分の立ち位置について考えさせるいろんな要素が含まれています。本作はノンフィクションの原作を基に脚色されたもののようです。現在,なぜベトナムに日本語教師が必要なのか。『おしん』のようなテレビドラマや歌謡曲などが日本から輸入されているという事実。主人公はかつて学生運動に参加したという設定になっていて,特に「ベ平連」というベトナム戦争反対の運動をしていた。そして,劇中には第二次世界大戦中に進行した日本軍の兵士と結婚したベトナムの女性が登場する。その日本兵は敗戦後に帰国してしまい,日本ではベトナム人と家族を作ったという事実はなかったものとして日本で新しい家族を作るという歴史的事実。そんなことが非常に自然に映画とし語られています。

まさに,こういう映画は映画製作の経験豊かな大森監督,そして長年銀幕で活躍してきた松坂慶子という俳優にしか撮れない作品ではないでしょうか。

2016年2月26日(金)

新宿K's cinema 『マンガ肉と僕 Kyoto elegy

プロデューサ業などで日本映画界では得意な存在の女優,杉野希妃の監督作品ということで,ストーリーは怪しげだが,期待して観に行った。三浦貴大という俳優もこの手のマイナーとまではいかないが,メジャーとはいえない作品での活躍が最近目立っている。

映画化する小説作品としては非常に魅力的で(原作は読んでませんが),監督の意欲は十分に感じ取れますが,やはりちょっと描き足りないところを感じざるを得ないという感想です。出演者はみな魅力的ではありますが,もう一つ工夫が欲しかった。

2016年3月16日(水)

神保町一ツ橋ホール 『ちはやふる―上の句―

妻が密かに出していた試写会があたりました。私はあまり観たい作品ではありませんでしたが,職場から歩いて5分という近場で平日の夜ということで非常に都合がよいので行くことにしました。

前にも書きましたが,広瀬姉妹では私はお姉さんのアリスファン。でも,嬉しいことにお姉さんもちらっと出ています。この手の青春映画はまあよほどのことがないかぎりは楽しめますね。でも,下の句を観るかどうかは微妙。

なお,本作は私が以前住んでいた東京都府中市が舞台になっています。前半で京王線の東府中駅のシーンがあったり,南武線が出てきたり,合宿中の階段を駆け上るシーンは恐らく以前近所だったお寺の階段かと思われます。そんなところは個人的に楽しめました。

2016年3月17日(木)

渋谷イメージ・フォーラム 『牡蠣工場

想田和弘監督による「観察映画」第6弾とのこと。私は『選挙』と『精神』に次いで3作目。本作のタイトルは『蟹工船』を意識しているのでしょうか?そちらは観ていないし読んでもいませんが,確か社会主義(階級闘争?)を分かりやすく解説するような内容ということで話題になっていたような気がしますが,それに対し,本作は資本主義の現代版ということで,グローバリズムがテーマになっているようです。

同じような設定は,フィクション作品ではありますが,以前ぺ・ドゥナ主演の韓国映画『私の少女』で出てきました。片田舎の漁村で東南アジアからの移民を労働者として雇っているという話。当然フィクションですから,不法滞在を許容する形で雇い主が搾取するというものでしたが,本作の場合はもちろんそんな内容をノンフィクションで描けるわけはありません。

グローバリズムといっても,季節労働者としてやってくるのは中国人。個人的には中国のどこから来ているのかというのが気になりますが。書き忘れましたが,舞台は岡山県の瀬戸内海に面した牛窓という場所。中国人労働者は国際的な派遣会社の斡旋でやってきます。雇い主はかれらのためにレンタルハウスを借り,交通費を出し,と至れり尽くせり(?)。まあ,ともかくそこまで出資しても日本人労働者よりもいいということでしょうか?

まあ,期待したほどではありませんでしたが,基本は観察するだけなので仕方がないといえましょう。2時間半の上映時間でしたが,もう少し短くしてもいいかなと思える作品。

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年明け映画3本

2016年1月20日(水)

吉祥寺オデオン 『杉原千畝

この映画、日本人の監督ではないんですね。といっても、日本在住で母親が日系人だとのこと。米国映画の日本版リメイク『サイドウェイズ』の監督でした。小日向文世が主演でしたね。なかなかいい映画でした。

こちらは実在する人物ということで、なかなかスケールの大きいお話。そして、第二次世界大戦時のナチス・ドイツによるユダヤ人迫害が中心テーマではありますが、満州に進行する日本の対ロシア(ソ連)意識、そして主人公がヨーロッパに移ってからは、ドイツと同盟を結びながらもやはりソ連の動向をにらむといった、日本の対外政策が非常に分かりやすく描かれています。

その一方で、小日向さんや塚本高史、濱田 岳、板尾創路などのキャストがちょっとユーモラスで楽しめます。CGの部分はまあしょうがないが、全体的にいい映画でした。

2016126日(火)

立川シネマシティ 『人生の約束

立川で映画を観たら都合がよいという条件のなかでなんとなく選ばれた作品。そういえば、竹野内豊の作品は『ニシノユキヒコの恋と冒険』を観たのもこの映画館だったな。

本作は富山県の新湊曳山まつりという実在するまつりを舞台にしている。富山出身の主人公は大学で上京し、地元の仲間と立ち上げた会社が成功してみたいな感じで、相変わらずの東京と地方の関係が描かれる。まあ、有体の設定だといえるが、ストーリーにはいくつか疑問がある。悪くはないが、ちょっと長さを感じてしまう。中学生役で出演していた高橋ひかるという女優さんが魅力的でしたが、国民的美少女コンテストでグランプリを受賞したとのこと。さすがですね。でも、名前にインパクトがないのは今後どうなるのか。

201623日(水)

新宿テアトル 『俳優 亀岡拓次

面白そうではあるが、あまり観る気はなかった作品。でも、監督が横浜聡子ということで、水曜日はテアトル新宿が1100円ということもあり、観ることにした。

まあ、面白いけどね。2時間ってのは長いかな。でも、このだらだら感が横浜監督の真骨頂か?あまり出演時間は長くないけどヒロイン役の麻生久美子の存在感はさすが。そういえば、横浜監督の『ウルトラミラクルラブストーリー』のヒロインも麻生さんでしたね。今回も野嵜好美さんが出演していますが、だんだん垢抜けていきますね。彼女のアクの強い演技は再び観られるのだろうか。

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