映画・テレビ

アニメ作品2つ

2018830日(木)

立川シネマシティ 『未来のミライ
時間的になるべく近くでしか観られず,魅力的な作品はこの週末から始まるということで,無難にこちらを選択。細田 守作品は必ず観るというわけではない。この作品もあまり期待はしていなかったが,観ることにした。
観てみると思いの外,今の自分にぴったりだということがわかった。主人公の「くんちゃん」の年齢設定がわからなかったが,いまウェブサイトで確認したら4歳らしい。ちょっと描き方としてはもう少し下に見える。話は達者なので,2歳というわけではないが,等身的には2歳だな。でも,自転車に乗れるようになるので,まあ4歳か。じゃあ,ちょうどわが家と同じ年齢差だ。うちの娘も,息子がちょうど4歳になったところで産まれた。よくある,下の子が産まれて親が相手をしてくれなくなるという子どもの気持ちをファンタジー的に描いた作品だといえる。確かに,3歳児はもっと面白い。この主人公はそういう時期は過ぎたような雰囲気がある。まあ,作り手が大人なので,その辺がうまく描かれていないともいえる。3歳児はまさに大人では発想しないような考えと行動をするものだ。
子どもの年齢差ということではわが家とどうだろうか。この主人公は赤ちゃん返りとまではいわないが,その辺の感情が強調されている。うちの長男はあまりこういう感情は表現しなかった。そういう意味でも,こういう感情に関しては,4歳差という設定よりは23歳差が適切なような気もする。
さて,ちょっとネタバレあります。タイトルでは妹のミライちゃんが未来からやってくるところが強調されていますが,それだけではなく,くんちゃんがタイムスリップするというお話。しかも,家系がテーマになっていて,3世代前までさかのぼり,未来は十数年。さすがに見せ場もいくつもあって,楽しめる内容でした。しかし,くんちゃんのお母さん役が麻生久美子で,意外に彼女の声って特徴がありすぎて,麻生久美子にしか見えなかった。後,福山雅治も出てくるが,すぐに分かる。

201891日(土)

南大沢TOHOシネマズ 『ちいさな英雄―カニと卵と透明人間―
映画サービスデーは家族サービスで映画。初めは『ペンギン・ハイウェイ』を観たらどうだという妻の提案だったが,上映時間が長く,3歳の娘には無理と判断。こちらにした。上映館の関係で久しぶりに南大沢。
本作はスタジオ・ポノックによる短編集。「カニーニとカニーノ」はカニの兄妹の話。「サムライ・エッグ」は卵アレルギーの子どもと母親の話,「透明人間」はそのままです。「カニーニとカニーノ」は3歳児にも楽しめる内容でしたが,後の2本はそうでもありませんでした。上映時間が短かったので大丈夫でしたが,後半は娘も退屈したようす。しかし,私的には後の2本が楽しめました。「サムライ・エッグ」はけっこうシリアスな内容でしたが,母親を演じるのは尾野真千子。関西弁で迫力があります。
「透明人間」はこれまでの透明人間ものとはちょっと違っているところがユーモラスでいいです。まず,見えないだけでなく体重もないという設定で,自宅では鉄アレイで支えながら身支度をし,スクーターに乗って自動車販売店に出勤するのですが,消火器を担いで乗ります。普通に仕事をしているようですが,ことごとく職場の人からも無視されています。彼を周りの人がどう扱っているのかは不明。単に「見えない」ということを「存在感の薄い」人間として揶揄しているように思います。そして,最後の見せ場は,姿が見えないということで成し遂げる偉業。まあ,これが英雄たるゆえんですね。「サムライ・エッグ」の主人公の最後の姿も英雄に見えます。ちなみに,透明人間を演じるのはオダギリジョーでした。

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涼しい朝を迎えるようになりました

201881(水)

新宿武蔵野館 『志乃ちゃんは自分の名前が言えない
前回武蔵野館に行った時に初日を迎えた作品。吃音をテーマとした作品ということで,舞台挨拶にはNHKも取人公に公衆電話から電話をするシーンなどもあり,調べてみると1990年代が舞台とのこと。そういえば,最近私は見たこともない若手俳優による作品でしたが,皆さんそれぞれキャリアのある俳優さんだったようです。主演の南 沙良さんは『幼な子われらに生まれ』に出演していたとのこと。そういわれれば。演技も初々しさが前面に出る感じでしたが,泣きじゃくる2回のシーンで,鼻水が垂れている様はとても良かった。この手の作品にありがちな冗長さはありましたが,結論的にはなかなか良かったと思う。彼女たちが立派な俳優に成長する頃に,本作が貴重な存在になるのでしょう。
ところで,この映画の時代設定に違和感を抱いたのは冒頭のシーン。確かに,私の時代には吃音(いわゆるドモリ)の生徒は身近にいた。大抵はそのことがからかいやいじめの対象になってしまう。だから,現代ではそういう情報は必ず進学の際に伝えられ,学校側で対処することになっていると思っていたからだ。しかし,映画ではそうではない。そういうのはいつ頃からだろう。

2018811日(土)

日比谷シャンテ 『追想
いくつかの作品で悩んだが,シアーシャ・ローナンの作品はなるべく観ているので,観ることにした。上映時間ギリギリになってしまい,少し遠いチケット屋で前売り券を購入して久しぶりのシャンテ・シネに向かう。すぐ近所にTOHOシネマズ日比谷がオープンしたので,当然TOHOシネマズに組み込まれたシャンテ。シネは閉館のはずだったが,なんとか存続するようです。本作も私の指定席,最前列中央が埋まっているなど,なかなかの盛況でした。
舞台は1960年代のイギリス。シアーシャ演じる女性が参加していた核廃絶運動の集会にたまたま潜り込んだ男性。彼は学校の試験にうまくいって,その通知を身近な人に自慢するが相手にされず,バスに乗ってオックスフォードに向かう。そこで,酒を飲みながら町を徘徊してたどり着いたのがその集会。主人公の方は電車を乗り継いでロンドンまでという話をしているので,その辺りが舞台。
相手役の男性が1974年の時点で街を歩くシーンに,背後の建物には「NO EVICTION(立ち退き反対)」という落書きがあったりして,時代を感じさせる。ストーリーはなんてことのない話。でも,逆に最近のヨーロッパ映画は,アクションやファンタジーものでない限り,どこか社会問題を組み込むようなものが主流のような気がするので,こういう素朴な恋愛ものはある意味で新鮮です。しかし,主人公の親の職業など,随所にその場所と時代,社会階層の雰囲気が散りばめられているところがさすがです。

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48歳になりました。

2018714(土)

新宿武蔵野館 『ルームロンダリング
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連休のうち,2日は妻が出勤で子どもたちの面倒をみなくてはいけないので,1日は一人で行動させてもらった。最近は映画の情報にも疎いので,1本観ていいとなると,何を観るかから情報を集めるのが大変だ。とりあえず,この日はTOHOシネマズデーなので,日比谷シャンテなどを当たってみたが,イマイチだったので,今度はシネマカリテ。こちらは何やら映画祭をやっているとのことで,そのつながりで武蔵野館。オダギリジョーも出ている面白そうな作品がありました。この日初日を迎えていた『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』も魅力的だったが,舞台挨拶付きだったのでパス。
主演の池田エライザは全く知らなかったが,ともかくこの女優の魅力にやられた映画。主人公の女の子がほとんど笑わない,こういうのがいいんですよね。まあ,わきを固めるオダギリジョー,田口トモロヲ,渋川清彦などはいつも通りの配役で物足りないといえば物足りないが,主人公の母親役でつみきみほが出演していたのが嬉しい。西川美和監督の長編処女作『蛇イチゴ』ももう15年前ですから,つみきみほさんも歳を取るはずだ。
脚本もなかなかいいですね。
とはいえ,一つ気になったこと。作品中に登場する2台の携帯電話がいずれも折り畳み式であるところ。撮影がだいぶ前なのか,演出上スマートフォンを避けたのか,いずれにせよ気になる。

2018716(月,祝)

府中TOHOシネマズ 『劇場版ポケットモンスター みんなの物語
今頃だが,7歳の息子がポケモンをよく観ている。テレビのないわが家ではHuluの動画でアニメを魅せているのだが,最新の「サン&ムーン」の過去の動画がすべて観終わってしまった今,初期のアニメを見始めている。長男が観れば,当然3歳の長女も観るわけで,長男が映画を観たいといえば,長女もついてくる。ということで,初めて自分の席で観させることになりました。
ところで,前にも書いた気がしますが,特定のマンガ=アニメ作品の膨張というのはいつからみられる現象なのでしょうか?以前は藤子不二雄の「ドラえもん」と,作者と作品とは切り離せないものでしたが,もちろんこのドラえもんにせよ,作者が死んでからも作品が生き続ける。そして,近年(に限らずかも)作者が存命中から作品が拡張しすぎ,作者名はあまり知らないような状況が多くみられるような気もする。このポケモンに関してもどうなのか?
ともかく,毎シーズンのように公開される映画に関しては,脚本や監督は原作者の手を離れているようだ。本作も「マサラタウンのさとしとピカチュー」という組み合わせだけは絶対的中心だが,他は作品の設定だけのような気もする。しかも,さとしが主人公ですらない。
映画版の声優にはやはりいろいろゲストが参加している。私的に嬉しかったのは野沢雅子さんの声が聴けたこと。まさにわれわれ世代の俳優さんですからね。それから,濱田岳君も重要な役どころで出演していた。物語的には彼が主人公のようなものか。しかし,最後はヒーロー的な扱いになったが,元はといえば彼に落ち度があったわけで,またロケット団の行為も許せるものではないが,それがうやむやにされてしまっているというのは,子どもに対する教育上いいのかということを思ったりもする。まあ,ともかく近年の社会通念的に多様性を賛美するという意味での「みんなの物語」なのだろう。

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是枝・河瀨

2018610(日)

府中TOHOシネマズ 『万引き家族
カンヌ映画祭でパルムドールを受賞した是枝作品。たまたま,この前の水曜日に4ヶ月ぶりに美容室に髪を切りに行ったが,そこで是枝監督作品特集を上映していた。最近は毎年のように作品を発表している是枝さんで,すべてを観られているわけではないが,注目はしている。私が映画を観るのはなんと3ヶ月ぶり。映画も観ず,髪も切りに行けず,そんな3ヶ月間でした。
ともかく,妻が事前に購入していたムビチケを渡してくれて,「観に行ってくれば」ということで,身近な府中で観られるのも嬉しい限り。カンヌ効果で府中でも一番大きなスクリーンでの上映で,お客さんも年配層を中心によく入っていました。リリー・フランキーに安藤さくら,樹木希林とこの主題にしてこの役者。ちょっと反則気味なところはありますが,まあ,『誰も知らない』に対比される,是枝作品の汚の部分が強調された作品。彼は決してそれが特徴というわけではない。『ワンダフルライフ』は名作だが,『空気人形』なども彼の持ち味を生かした作品で,美の部分が強調されている。
私的に「おっ」ときたのが,後半部分。この家族の息子が捕まってしまい,病室を訪れる警察官。扮するのは高良健吾と池脇千鶴。『きみはいい子』の共演コンビだ。はじめは警察官ではなく,児童相談所の職員かなんかだともっといいなと思ったが残念。まあ,ともかく見ごたえのある作品でした。

2018617(日)

新宿ピカデリー 『Vision
2
週続けて,重いテーマを扱う監督作品です。今度は河瀨直美。彼女の作品もできるだけ観るようにはしているが,今回はそんなに観たいという感じはしなかった。しかし,美波ちゃんが出演しているということで,観ることにした。その美波ちゃんの登場場面が多い前半はとても良い。物語設定がしっかりしていて,展開していく。美波ちゃんの役どころは,ジュリエット・ビノシュ演じるフランス女性が舞台である,奈良県吉野の山への訪問に通訳として同行している女性。なんともフランス語が流暢だ。映画サイトのプロフィールを読むと,なんと美波ちゃんは今,パリを拠点にして活動をしているとのこと。そりゃすごい。
このフランス人女性はこの地に,ある薬草を追い求めている,その名も「Vision」。ここからどうやら怪しくなってくる。現地の日本語名があって,欧米ではVisionと呼ばれているというのならいいのだが,ともかくその植物は普遍的にその名前というところが怪しげだ。ジュリエットと永瀬正敏が結ばれるあたりから神秘的な雰囲気を帯び始め,河瀨監督の持つ一面であるスピリチャルな世界へと誘われていく。そんな作品。

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3月の映画はあまり収穫なし

201831(木)

立川シネマシティ 『デトロイト
映画の日にお休みをして観に行った。暴動に関する史実というのは文字で読んでもあまりピンとこないので,映画で観てみようと思った次第。全般的に当時の記録映像も交えた展開で,前半はドキュメンタリー感があり,いい感じだった。しかし,徐々にストーリー性が濃くなっていきます。あるモーテルで起こった事件を中心に後半は展開します。それも確かに白人警官による理不尽な黒人いじめにはすぎなく,裁判沙汰にもなり,そこも丁寧にたどってはいるのですが,このデトロイトという都市で起きたという必然性があまり感じられない事件のように思いました。映画では,なぜデトロイトに黒人が集まったのかという歴史的経緯と合衆国におけるこの都市の位置,南部との関係などにも言及があったと思いますが,少し物足りなく感じた作品でした。

2018311(日)

府中TOHOシネマズ 『映画ドラえもん のび太の宝島
今年のドラえもん映画は主題歌を星野 源が担当していること,娘の方も関心を示したということで,家族4人で観に行きました。巨大なポップコーンを持って,席に着いてからは子どもたち2人がそれに夢中。映画自体のストーリー展開は前回同様非常に忙しく,一気にスケールの大きな話まで展開します。この辺り,かなり無理があるように感じます。どの年齢くらいになるとこの物語についてこれるのでしょうか。終盤は星野源の挿入歌とともに,お涙頂戴シーンが登場し,夫婦で涙していました。まあ,観終わった後にすっきりするようにうまくはできていますが,その後に何が残るかというと,やはり映画版第1作の『のび太の恐竜』は偉大だったと思ってしまいます。

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日本映画3本

2018210(土)

新宿武蔵野館 『巫女っちゃけん。
前売り券を購入して楽しみにしていた広瀬アリス主演作。福岡県に実在する神社を舞台に繰り広げられるコメディ。リリー・フランキーが演じる宮司の娘として,就職活動の傍ら家業を手伝っているという設定。相手役の子役山口太幹がとてもいい味を出していて,その母親役としてMEGUMIが,主人公の母親役として飯島直子が出演していたりして,面白い。主人公の同僚としての巫女4人組も魅力的。
こういうこじんまりとした映画好きですね。広瀬アリスの魅力も堪能できます。監督のグ・スーヨンという人はCM界で有名な人物らしいですが,監督業は着目していきたいと思います。

2018216(金)

府中TOHOシネマズ 『嘘を愛する女
こちらは長澤まさみ主演作。高橋一生が共演ということで妻が先に観ていました。この日は娘の保育園の保護者会が午後からあるということで,会社を休んで午前中に鑑賞。ストーリー的にはかなりシリアスなのですが,調査を依頼する探偵事務所を中心に,コメディ要素を含んでいてなかなか素敵な映画。長髪でオタクさを醸し出しているDAIGOや,高橋一生演じる男性が通う喫茶店に勤める女性を演じる川栄李奈なども重要な存在です。もちろん,主演の長澤まさみの魅力もたっぷり楽しめる作品ですね。個人的に高橋一生の魅力はあまり感じられない作品でしたが。

2018225(日)

立川シネマシティ 『犬猿
吉田恵輔監督作品。こちらも妻が先に観て,「絶対に観た方がいい」という。もちろん,吉田監督の作品だから観ておきたかったが,油断していると映画はすぐに終了してしまうので,妻にそう言ってもらって観ることができてよかった。なぜ,妻がそういったかというと,私には2つ上の兄がいて,申年生まれ。私が戌年生まれということで,犬猿の仲なのだ。とはいえ,現在ではそんなに仲が悪いわけではない。ただ,今同じ市内に住んでいるにもかかわらず,会うのは年に1度程度という,まあお互い無関心というところだろうか。
さて,本作は窪田正孝と新井浩文が兄弟を,お笑いの江上敬子と筧美和子が姉妹役を演じる。どちらも実際には10歳程度の差があるようだ。そして,兄弟の方は映画を中心に活躍する専業俳優,それに対し姉妹の方は俳優を専門とするわけではない。こういう組み合わせも吉田監督らしいといえようか。ともかく,今回もオリジナル脚本ということで,吉田ワールド炸裂です。

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2018年になって観た映画

201815(金)

TOHOシネマズ府中 『嘘八百
『百円の恋』で名前は知っていた式 正晴監督ですが,実は作品を観るのは初めて。そして,この作品の脚本が今井雅子さんなのだ。とはいえ,共同脚本で,舞台が大阪の堺ということで,その辺りを担当した様子。でも,ノベライズ版は今井さんの単著となっています。
さて,最近映画などによく出てくるようになった中井貴一を主演に迎え,相対するは佐々木蔵之介。大阪の堺を舞台にしたコメディですが,単純なコメディではなく,各登場人物の人間模様にシリアスな過去あり,骨董品業界の影あり,多様な要素からなり,無駄ない場面の連続で,小粋な作品に仕上がっています。出演者の面々も楽しみの一つ。一つだけ欲を言うなら堀内敬子さんの出番が少なかったのが不満。

2018130(火)

新宿武蔵野館 『ベロニカとの記憶
広告ではシャーロット・ランプリングが写っています。実際,彼女がベロニカなのですが,思いのほか出演は少ない。この作品は今の私に重くのしかかるテーマでした。主人公はおそらく退職後に営み始めた小さな中古カメラ店を経営し,つつましく質素な生活をしている。そこに娘の出産という出来事が出てくるが,その母親である女性とはすでに離婚している。そこに一通の手紙がやってくるのだが,それがベロニカの母親の死を知らせる手紙であった。ベロニカと主人公とは学生時代に恋愛関係にあったのだが,長く封印していた記憶が呼び起され,それを元妻と共有しようとする。ともかく,自分の人生を信じ,暮らしてきた男の人生だが,本人が知らない所で他人が傷ついていたということを老人になって思い知るという内容。

201821

TOHOシネマズ府中 『スリー・ビルボード
映画サービスデーに初日を迎えたアメリカ南部の映画。『ファーゴ』の演技が強烈に印象的だった女優フランシス・マクドーマンド主演。『ファーゴ』は1996年の作品ですから,もう20年だったんですね。印象はあまりかわりません。アメリカ南部を舞台にした映画はアメリカ映画独自の雰囲気を今でも醸し出してますね。小さな田舎町のお話です。予告編の印象は非常にダークで心の闇を描くような作品だと思いきや,意外にも,「人間捨てたもんじゃない」という感じのメッセージが込められた,ほっこりする作品になっています。こういうの,うれしいです。

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2017年の鑑賞映画は20本でした

2017914(木)

随分前の日記になります。この日は念願だった夫婦でそろって休みを取って2での行動。昨年度までは妻の職場の保育室に娘を預けていたため,娘を預けて妻が休むということが不可能だった。今年度から,娘は認可保育園に通い,息子は小学校+学童クラブなので,2人での行動が可能になった。それが年度始まって半年でようやく実現したということです。

テアトル新宿 『幼な子われらに生まれ
なんだかんだでこれまで観てこなかった三島有紀子監督作品。浅野忠信は好きではないが,田中麗奈は好きで,この夫婦は観ておきたいと思った。なによりも,子どもを実際に持った身として今観るべき作品なのかもしれない。私たち夫婦にも色々あって,順風満帆とはいえない状況。私は本作を冷静に観たが,妻はそうではなかったようだ。久しぶりに夫婦そろって観る映画だが,それにふさわしい作品とはいえなかった。家族といえど,本当の意味で分かりあうことはない,それは血のつながりがあろうがなかろうが同じことだと思う。それを理解した上で努力するか,理解せずにやみくもに努力するかでは大きく違う。かといって,理解した上で努力を放棄してしまうというのも。重松 清の作品を読んだことはないが,本作の原作はちょっと読んでみたい気もする。

2017111

この日は明治学院大学が学園祭で休講になったため,午後から新宿で映画を観ることにした。ちょうど映画サービスデーだ。

テアトル新宿 『月と雷
なんとなく予告編に惹かれて観ようと思っていた作品。角田光代原作の大友良英の音楽という魅力もある。初音映莉子という女優が主演なのだが,高良健吾とのベッドシーンもある。この女優さん,『ノルウェイの森』にも出演していたというが記憶にない。ネットで調べてみると幼き頃の顔にはかすかに見覚えがある。いわゆる美少女が170cmという長身に育ってしまったため,少しきつい顔立ちに成長している。それが本作に不思議な魅力を与えています。こういう空気感の映画はとても好きです。

2017127

この日は息子が通う小学校の保護者会があり,会社はお休み。午前中に映画を観て,小学校に向かう。

新宿シネマカリテ 『婚約者の友人
モノクロの予告編を観て,それがフランソワ・オゾン監督作品だと知って驚く。久しぶりに期待できるかもしれない。特にそれ以上の知識を得ずに臨んだが,なんとドイツが舞台の映画。第一次大戦後のドイツ。婚約者をフランス戦で亡くした女性がそのお墓参りである男性をみかける。その男性は婚約者の友人だという。主人公の女性はその婚約者の家族と同居しているのだが,徐々にその男性と家族とは距離を縮めていく。結末はある程度予測できるものだが,その展開の描き方はさすがオゾン監督という感じ。かといって,これまでの彼のどの作品に似ているというわけでもない。

2017年12月?日

シアタス調布 『映画かいけつゾロリ ZZ(ダブルゼット)のひみつ
この日は子ども2人を連れて映画館へ。息子はかなり早い時期から何度も映画館へ足を運んでいたが,娘は3歳にしてまだ2度目。1度目は母親とアンパンマンの映画を観たようだが,落ち着いて観ていられなかったとのこと。今回はHuluでテレビアニメ版の『かいけつゾロリ』をよく子ども2人で観ていることもあり,本人も観る気満々で出かけた。さらに私にとっては,調布に新しくオープンした映画館というのが楽しみ。
息子はテレビアニメを観る前に,単行本のゾロリをよく読んでいる。自宅にも知人から譲り受けたのも含めて10冊ほどある。最近30周年を迎え,単行本の巻数は30を超えた。私は全く知らなかったが,世代を超えたロングセラー作品だ。ただ,単行本とテレビアニメを見る限り,内容には若干の相違がある。しかも,テレビアニメには雑誌連載中の原作もあるというから,基本的に読みきりの単行本とは異なるのかもしれない。
今回の映画版は,こうしたシリーズものによくあるエピソード1的な内容。展開的には『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を思い起こさせますが,自分の両親の出会いに立ち会ってしまうというもの。まあ,大人にも十分楽しめる内容でした。娘は途中で少し飽きてしまったようですが,それでも私の膝の上でおとなしくしていました。やはりオープニングの曲がテレビアニメと違うというのはつかみが悪かったかもしれません。

2017年12月23日(土)

TOHOシネマズ日比谷シャンテ 『否定と肯定
わが家は朝にNHKラジオを聴いている。土曜日か日曜日かに,緒川たまきさんが映画紹介をするコーナーがあり,毎回きちんと聴いているわけではないが,たまたま聴けることを楽しみにしている。この作品は知っていたが,このラジオで紹介されたということと,授業でパレスチナ問題の話をしているということもあり,学生に紹介したこともあり,自分でも観ることにした。主演のレイチェル・ワイズも結構好きだし。
ホロコーストものの映画もかなりネタが尽きていると思うが,本作は舞台を現代にし,1990年代に行われた歴史家同士の裁判を取り上げている。ホロコースト研究者のユダヤ人女性歴史家のリップシュタットと,ホロコースト否定論者のアーヴィングがその当事者。こうした歴史的事実に関しては,日本でも従軍慰安婦の問題など,学問的には解決がついているように思われても,政治的な立場がそれを認めないような事柄がいくつもある。当然,ホロコーストに関してはその最たるものだ。私も以前読書日記で紹介したように,フリードランダー編『アウシュヴィッツと表象の限界』という本を読んでいた。そこで取り上げられた論争は1980年代のドイツで起こったものだが,この映画で取り上げられた事実については知らなかった。しかし,映画を観る限り,その争いはかなり低次元で,単にこの女性歴史家に降りかかった災難としか思えない。
ところで,日比谷シャンテの隣に建設中のビルは,TOHOシネマズ日比谷になるとのこと。どうやら日比谷シャンテは幕を閉じるようだ。

2017年12月28日(木)

私の通う会社はこの日と1月5日(金)とを「計画休暇」とし,年末年始は12連休となった。せかっくなので,子どもたちは保育園と学童クラブに預け,2017年のしめくくりにもう一本映画を観させていただくことにした。

有楽町スバル座 『花筐
選んだのは大林信彦監督作品。最近の作品ですらきちんと観られてはいないが,独自の境地に入った大林作品を心に刻んでおくのは大切だと思う。本作は出演俳優にもその意気込みが感じられる。特に主演の窪塚俊介だが,くどい演技が素晴らしい。近年の映画的リアリズムは概して自然さを追い求めがちだが,大林作品にはそんなものはない。映画は作り物であるということに徹した独自の世界観が創造されている。上映時間の長さを十分に感じさせる体力を使う鑑賞だった。

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沖縄とベトナム

2017年8月19日(土)

新宿テアトル 『海辺の生と死

満島ひかり主演ということでチェックしていたが,それ以外にも観たい要素はあった。原作者である島尾ミホは島尾マホの祖父である。島尾マホは自身が高校生の頃に漫画家としてデビューした後,さまざまな雑誌でエッセイを書くなどの活動をしている女性。その父親が写真家の島尾伸三。彼女が娘マホを幼い頃に撮影した『まほちゃん』という写真集が印象的で,随分以前から所有していた。島尾伸三の奥さんも潮田登久子として写真家である。以前,水戸の茨城県立美術館まで,家族展を観に行ったことがある。トークショーに合わせていったのだが,その際の司会というかゲストがホンマタカシだった。

さて,作品だが,舞台は沖縄の離島ということになっている。モデルとされているのは加計呂麻島ということだが,さすがの私も知らない。撮影は奄美大島を中心に行われたらしい。満島ひかり自身沖縄県出身だが,作品ウェブサイトのプロフィールにそのことは示されていない。方言や歌において,出身地は活きているのでしょうか。まあ,ともかく彼女ならではの存在感のある配役でした。地元の子どもたちを使ったと思いますが,その生き生きとした姿もいいですね。

 

2017年8月26日(土)

新宿武蔵野館 『草原に黄色い花を見つける

米国アカデミー賞の外国語映画部門でベトナム代表として選ばれた作品とのこと。1980年代後半が舞台となっています。比較的貧しい農村に住む子どもたちを中心とした映画。前半は子どもたちの生活を淡々と描いていて,ちょっと退屈しますが,後半からは物語が展開していって,なかなかの脚本。子どもたちの想像と,大人社会が作り上げる差別と隠ぺい,ちょっと『ギルバート・ブレイク』などの作品を思い起こさせる雰囲気があります。タイトルも直訳に近いですが,なかなかいいですね。

 

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観光映画2本

2017年7月26日(水)

この日は私の47歳の誕生日。しかし,水曜日であり,早稲田大学は授業があった。例年は誕生日の週には夏休みに入っていたが,半期15回の授業がかなり徹底されるようになり,14回だった東京経済大学も,1回少ない分の補講が要求された。もちろん,給料はそのために増えるわけではない。しかし,この日の授業は午後だけなので,新宿で午前中に映画を観ることにした。しかも,水曜日は武蔵野館系列やテアトル系列はサービスデーで1000円,あるいは1100円。

新宿シネマカリテ 『逆光の頃

最近,高校生の学園ラヴ・コメディは非常に多いが,地方の高校生を中心に据える映画は『うん、何?』以来か。2008年公開の『うん、何?』といえば,主演の橋爪遼氏が逮捕されるというニュースがあったが,あの映画では非常に素朴な演技で好印象だったがゆえに非常に残念。
こちら,『逆光の頃』は京都が舞台。若いキラキラした少年少女(高校生は青年?)が,非常に美しく撮影された今日との風景の中を移動する,まあそれだけの,いわば観光映画。相手役の葵わかなを松本 潤との噂の葵つかさと間違いて,ちょっとよこしまな期待を抱いて観始めたが,葵わかなが登場するなり,この体でAV女優はないだろうと勘違いに気づく。わかなさんはNHKの朝ドラ次期主演に決まっている女優さんとのこと。

 

8月4日(金)

この日は日本地理学会の研究グループの研究会があり,会社を休んで午後から八重洲に行く。せっかくなので,午前中に有楽町付近で映画でもということで,時間を調べると,1本だけ間に合う作品がありました。久しぶりに日比谷シャンテですが,ここもTOHOシネマズになっていますので,たまっていた6ポイントで無料鑑賞。

日比谷シャンテ 『ボンジュール,アン

ダイアン・レイン主演作品ですが,それより驚いたのは,エレノア・コッポラという名前の監督が,フランシス・コッポラの奥さんだということでした。『地獄の黙示録』に関するドキュメンタリー映画を共同で監督したことはあったようですが,単独のフィクションとしては初監督とのこと。主人公は映画プロデューサーの妻で,カンヌ映画祭でカンヌに来た後,撮影現場に移動する夫には同行せず,夫の仕事仲間のフランス人の運転でパリまで行くというストーリー。行く先々で美味しいものを食べ,美しい風景を見るというこちらもフランスの観光映画。 

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