映画・テレビ

10連休終わりました

恐怖の10連休が終わった。初日27日(土)は午前中PTAの集まりがあり,午後は一人で行動させてもらった。子どもたちは学校も保育園も休みで,私も休日出勤は基本的にできない会社なので,私が子守。しかも,アルバイト契約で10連休中の手当てはQUOカードで支給された1万円だけなので,妻には働きに出てもらう。
28日(日)は妻の仕事場のショッピングモールに出かけ,終業を待って,皆で夕食。29日(月)はいつもの休日程度の外出とし,近くのトイザらスに行って,ちょっとビデオゲームで遊び,息子にサッカーボール,娘にもボールを買い,帰りに近所の講演で少し遊ぶ。30日(火)は3人で近くの映画館に映画を観に行った。1日(水)は妻が仕事を休み,子どもをみてもらい,私は映画サービスデーということで,吉祥寺で2本立て。メーデーのデモ行進に出くわしました。2日(木)は子どもを2人連れて3人で昭和記念公園に連れて行く。こちらもすごい賑わいだ。最近はレンタルサイクルを借りて移動する。息子の同級生とバッタリ会い,一緒に遊ぶ。3日(金)はちょっと隣駅まで買い物に出かけ,家で過ごす。息子が白いTシャツに自分で絵を描きたいというので,その制作。4日(土)はこの連休の一大イベント,3人でよみうりランドにでかける。夕方に雷雨に見舞われたが,十分満喫。5日(日)は妻も一緒に皆で東京競馬場に行く予定だったが,前日妻は午前様で脱落。また3人で出かけました。この日も良く晴れ,皆で陽に焼けました。最終日6日(月)は隣町にちょっとでかけ,家で過ごす。近所の子どもたちと一緒に遊ぶ。連休はじめになんとなく風邪をひきそうな雰囲気があったが,病院にかかるようなこともなく,無事に過ごせたことはとても良かった。

 

2019427日(土)

立川シネマシティ 『ビューティフル・ボーイ』
立川で映画をと考え,上映作品の中からなんとなく選んだ作品。事実に共づく話。父親ととても仲良く育った少年が,ある日18歳でドラッグを覚えてしまい,その後の苦悩を描く。父親役はスティーヴ・カレル。彼の作品はあまり観たことがないが,コメディタッチの出演作が多いことは何となく知っていて,非常にシリアスな役どころにはじめは違和感を覚える。息子役は,先日観た『21センチュリー・ウーマン』のルーカス・ジェイド・ズマンかと思ったが,そうではなく,ティモシー・シャラメという俳優で,『君の名前で僕を呼んで』に出演していたとのこと。結局,観なかったが予告編は覚えている。この映画,Amazonの製作とのこと。映画産業に進出しているんですね。この作品で驚いたのが,終盤でパブロフズ・ドッグというバンドの曲が流れたこと。まだタワーレコードが渋谷の東急ハンズの近くにあって,視聴器もない時代。輸入CDが盗難防止の為か紙のケースで2倍の大きさでパッケージされて売られていた。私はペン画でモノクロに書かれた寂しそうに佇む犬の絵のジャケットのCDを連れて帰ったのだ。家に帰ってかけると予想だにしない高音ヴォーカルが響く衝撃的な音楽だった。そのCDはあまり聴くことがなかったが,大切に今でも持っている。しばらくすると音楽に詳しい友人もそこそこできるようになるが,このバンドが知る人ぞ知るバンドだと知り自分のセンスに驚いたものだ。
さて,それはさておき,この映画はまだ実在する人物の事実に基づく話ということで,脚色は少なかったのだと思う。結局,どういう教訓だかは私にはわからなかった。父親は息子の話に耳を傾け,自分の趣味を押し付けることはないが,何でも息子と共有しようと努めてきた。早くに離婚をして,男手一つで育てた自慢の息子だったのだが,ドラッグにはまって抜け出せなくなってしまう。何が原因だかは突き止めようとしない。父親は何をやってもドラッグに戻ってしまう息子を何としてでも助けようとし続けるが,ある時からは逆に諦めてしまい,息子が求める助けを断ってしまう。まあ,伝わるのは子育ての難しさということだろうか。
https://beautifulboy-movie.jp/

 

2019430日(火)

府中TOHOシネマズ 『東映まんがまつり』
私の子どもの時代にあった,東映マンガまつりが復活したそうです。今回の目玉の「おしりたんてい」は随分前から息子が気に入っていて,わが家にも何冊かあります。少し前からアニメもやっていて,娘も観るようになり,ひらがなを覚えてきた最近では本を開いて自分で眺めるようになりました。そんなこともあり,うちの子どもたちもこちらを最大の楽しみにしている。やはり4本中最後の上映でした。トップバッターは「うちの3姉妹」。「あたしんち」的雰囲気で,母親目線で6歳,4歳,2歳の三姉妹の奇行を描く。こちらも動画配信サイトで娘がアニメを観ていた。4本立てで子どもが観ていられる上映時間なので,1本は通常のテレビアニメ程度の時間ですね。2本目と3本目は順番が定かでありませんが,息子が購読している『コロコロコミック』連載中の「爆釣バーハンター」という作品。私も原作は読んでいませんでしたが,実在するビデオゲーム(?)を利用した作品。1本で設定からきちんと理解するのは難しい。とはいえ,それなりに観られるように出来上がっています。続いては「リさいくるずー」という段ボールで作られた動物たちのコマ撮りアニメ。こちらもなかなか子どもの笑いのツボをとらえた作品。最後の「おしりたんてい」は書籍の最新版を原作とするもの。昔のアニメといえば,原作の画風とアニメとが違っていたり,アニメの絵が雑だったりしましたが,最近は原作もパソコンを活用していたりするせいか,ほぼ一緒ですね。なかなかの出来です。大人の私も面白かった。
http://www.toei-mangamatsuri.jp/

 

201951日(水)

吉祥寺アップリンク 『こどもしょくどう』
実在する,小学生までの子どもに無料で食事を提供する食堂をモデルにした作品。食堂を経営する夫婦を常盤貴子と吉岡秀隆が演じます。子役たちも経歴のある役者ばかりのようですが,映画の出来としてはイマイチ。社会問題的なものをフィクションとして描くのがどうもうまくない。どうしても文部科学省推薦的な雰囲気になってしまうのが残念。
https://kodomoshokudo.pal-ep.com/

吉祥寺アップリンク 『シンプル・フェイバー』
主演のアナ・ケンドリックは『マイレージ・マイライフ』で観ているが,整いすぎた顔がイマイチ好きではないが,本作ではその雰囲気が適役。相手役の女優,ブレイク・ライブリーはまさにその醸し出す雰囲気が本作の役どころにぴったり。ほとんど社会問題的なものは含まれず,サスペンス的だがコメディタッチで,いいテンポで展開していく,勢いのある時代のアメリカ映画的な感じで,近年にしては秀作です。素直に面白かった作品。
http://simplefavor.jp/

 

 

 

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映画がなかなか観られません...

201933日(日)

府中TOHOシネマズ 『映画ドラえもん のび太の月面探査記』
今回は脚本が辻村深月ということで,少し楽しみにしていた。とはいえ,彼女の作品を読んだことはないし,映像化されたものを観たこともない。とはいえ,前回の川村元気氏の脚本はイマイチだったので,小説家による脚本というのを期待した。しかし,観終わった感は同じような感じでしたね。やたらと展開が速く,スペクタクル満載で,細かく考えると腑に落ちないハッピーエンド。ドラえもんの映画が原作者の手を離れてどのくらいたったかは分からないが(ちなみに,藤子・F・不二雄こと,藤本 弘さんは1996年に亡くなっているとのこと),多くの人の手によって作られるこの種の映画を路線変更するのは難しのだろうか。個人的には2時間(子ども向けアニメは2時間未満のものが多いが)に詰め込むようなものではなく,普段112分程度のものを膨らませていくという発想の転換をしてほしい。
https://doraeiga.com/2019/

 

201947日(日)

恵比寿ガーデンシネマ 『たちあがる女』
ある日,映画に行こうと思って,最近の私のお気に入りである吉祥寺アップリンクのスケジュールを確認している時に発見した作品。残念ながら,その日は予定変更で行けなかったが,この日は逆に予定変更で午前中が自由になったので,午後の予定に合わせて恵比寿で鑑賞。アイスランド映画です。グローバル化の波のなかで事業拡大をもくろむ製鉄会社を,政府も外国資本の投資受け入れという形で推進している。しかし,その企業の活動は豊かなアイスランドの自然を破壊すると危機を感じた一人の中年女性が立ち上がり,営業妨害のテロ活動を一人でひっそりと行っている。政府はある組織による抵抗勢力と認識し,監視の目を光らせる。
最終的には女性は逮捕され,活動は中断されるが,別の次元でのハッピーエンドを迎える。この映画の面白いところは,彼女の活動を支持する人がほとんどいないことだ。唯一,彼女をかくまう一人の男性が登場するが,それは決して彼女の行為自体を支持しているわけではない。かといって,彼女は孤立するわけでもない(もともと孤高の存在)ところも面白い。とはいえ,私が期待していたような面白さではなかった気もする。
http://www.transformer.co.jp/m/tachiagaru/

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アップリンク続き

2019113日(日)

吉祥寺アップリンク 『20センチュリー・ウーマン』
2016
年の作品ですね。すでに日本の公式ウェブサイトはなくなっていますが,映画サイトで情報を観ると,『人生はビギナーズ』のマイク・ミルズ監督作品とのこと。1979年のサンタバーバラを舞台に15歳の少年の成長を描く,とありますので,少年は私より少し年上の設定ですが,こういう時代設定,とても好きです。
そして,この少年を演じるルーカス・ジェイド・ズマンという俳優がとても輝いています。相手役のエル・ファニングもちょっと擦れた訳がなかなかいいです。とにかく,個性的な一人一人の登場人物が輝いていて,古き良き時代というノスタルジーとともに輝いている映画。とはいえ,私が否定したくなるような有体のノスタルジーではなく,想像上に創造される芸術的ノスタルジーといったらよいだろうか,忠実な過去の再現でもなく,過去の美化でもなく,フィクションとして描かれる史実と空想に基づく世界。

201923日(日)

吉祥寺アップリンク 『鈴木家の嘘
上映が始まる直前に急に思い出した。そういえばこの映画,私の通う美容室のお姉さんが観たっていってたな。予告編を観ると『グッバイ,レーニン!』と似た設定だと思うんだけど,お姉さん曰く「だいぶ違う」と。彼女の中で『グッバイ,レーニン!』はかなり好きな映画なので,少し残念だったと。確かにその通りで,いきなり加瀬 亮演じる鈴木家の長男が自室で自殺するシーンがかなりリアルに描かれる。確かに,彼がアルゼンチンで頑張っているんだという演技をする家族の一員としての大森南朋の役どころはコメディだが,それ以外の要素はかなりシリアスだ。加瀬 亮も冒頭で死んでしまうが,数少ないシーンはまさに彼ならではの存在感を見せている。そして,なんといっても私の心を鷲摑みしたのが,妹を演じる木竜麻生という女優さん。どうやら2018年はこの作品以外に『菊とギロチン』の主演で,キネマ旬報で新人女優賞を獲得したという。表情によって顔の見え方が違うというのが私の印象だが,それがいかにも映画向きだと思う。テレビドラマは出た瞬間に誰だか分からないといけないが,やはり映画は俳優は誰でもいいのだ。その登場人物に見えることが重要だと私は思っている。そういう意味で,非常に期待したい女優さんだ。

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年末年始で観た映画3本

20181228日(金)

立川シネマシティ 『こんな夜更けにバナナかよ
公開初日の初回で鑑賞。大泉 洋は個人的にそんなに好きな俳優ではない。しかし,予告編が非常に面白く,また高畑充希ちゃんが非常に魅力的に映っていて,さらに『パコダテ人』の前田 哲監督ということで,2018年最後の作品として観ることにした。タイトルには実話とあるが,1959年生まれの主人公が34歳の時点ということで,1993年の頃の札幌を描いている。私は大学を卒業する年だが,三浦春馬演じるのは北海道大学医学生ということで,ボランティアの皆さんはほぼ私と同棲代ということになる。主要3役の演技もさることながら,ともかく配役が素晴らしい。ボランティアのまとめ役で出演している萩原聖人,仕事をしながらボランティアをしている宇野祥平,看護師の韓 英恵などいちいち登場するたびに嬉しくなってしまう。ともかく,ロケやセットなども含め,完璧な作品世界が造られていて,鑑賞者はすっぽりとそこにはまって感情移入できる作品。

 

201912日(水)

吉祥寺アップリンク 『ハード・コア
原作があるとはいえ,久しぶりにぶっ飛んだ山下敦弘ワールド全開。エロあり,貧しさあり,暴力多少あり。荒川良々は昔はこんな役どころばかりだった。久しぶりに彼のこういう姿を見たが,まさに20年間風貌が全く変わっていない。こちらも予告編で期待が膨らみ,期待に十二分に応えてくれる作品だった。こじんまりとまとまりよく仕上がっておらず,無駄に上映時間が長いのも山下作品らしい。

 

201919日(水)

2日に初めて行った吉祥寺アップリンクだが,また来てしまった。吉祥寺は25年前くらいから遊びに来ている街だが,世代によってその使い方は違ってきた。10年前くらいはスターパインズカフェやストリングスといったライヴ施設の利用が主だったが,子どもが生まれてからは,下北沢などに比べて乳幼児を連れてきても便利な街として,家を建てたころは家具屋が多いということで利用してきたが,2014年にバウスシアターが閉館してからは,よみた屋や100年という古書店を訪れるくらいしか来なくなっていた。そんな吉祥寺のパルコの地下にアップリンクが開館した。なにやらクラウドファンディングで資金集めをしたらしい。『ハード・コア』のように,新作だが他の劇場ではすでに上映終了しているものや,数年前の作品などの上映をしているようだ。そういう旧作は1300円とのこと。なかなか新作をチェックして観ることのできない現在の状況では,とてもありがたい映画館ができた。

吉祥寺アップリンク 『心と体と
2017
年のベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞したというハンガリー映画。全く知らない作品でしたが,素晴らしい映画。非の打ちどころがありません。舞台は食肉工場。その工場主が主人公の一人ですが,片手が不自由な一人暮らしの初老の男性。そこに新しい品質検査官が赴任します。この若い女性は冷静で完璧に仕事をこなしながらも周りに溶け込もうとしない。こういうわけあり女性が映画の主人公になることは多いですが,社会的に訳ありなわけではないことが分かってきます。大人になっても子どもの頃から通っていたカウンセリングの先生に相談に行きます。記憶力が抜群に良い,おそらく発達障害と思われるこの女性は,他人とうまくコミュニケーションがとれない。特にスキンシップは極端に難しい。工場主はそんな謎めいた女性に興味を持ち,他の従業員は彼女を避けがちなのに対し,積極的にアプローチする。そんな時,工場内のある事件をきっかけに,この2人が同じ夢を見ていることがわかり,急速に近づきます。その恋愛のさまは青春時代の初恋のよう。
社会的には低層ともいえる食肉工場を丁寧に描写し,身体障がいや精神障がいというある種負のテーマを扱いながら,それを恋愛というテーマでコメディタッチで正に変えていく映画。
『こんな夜更けにバナナかよ』は日本映画としてそれを達成しましたが,本作はヨーロッパらしいやり方で達成しています。

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邦画2本

20181121日(水)

テアトル新宿 『
水曜日はサービスデーにしている映画館がいくつかある。その中でも広瀬アリスが出演しているということで選んだ作品。芥川賞作家による原作があるんですね。シチュエーション的に村上虹郎が主演というのは納得し,モノクロ映画というのもいいと思う。あまり前情報を入れずに観ました。
またリリー・フランキーさんが出ています。カツラに見えるヘアスタイルが刑事という役どころと微妙にマッチしています。シリアルになりすぎず,かといってコメディタッチの場面が多いかというとそうでもない。その微妙なバランスがいいのか悪いのか,なんとも評価のしづらい作品です。広瀬アリスちゃんは魅力的でしたが,もうひとひねり欲しかった気もします。最後の最後で村上 淳が登場し,親子共演してしまうところが最大のコメディだった。

 

2018124日(火)

有楽町スバル座 『えちてつ物語:わたし,故郷に帰ってきました。
お笑いタレント横澤夏子が,東京でお笑いを目指すがうまくいかずに故郷の福井に戻ってくるという役どころを演じる。残念ながらテレビのないわが家なので,お笑いタレントには疎いが,まあ地方プロモーション映画といったところ。緒形直人が血のつながらない兄役を演じるが,実年齢差は23歳ということでちょっと無理はある。とはいえ,もうベテラン俳優の域に達した彼の存在でしまっていますね。
実は福井には少し思い入れがあります。以前ライヴ通いをしていたころに知り合った福井在住の女性がいて,以前福井に遊びに行ったこともあったのです。さすがに「えちてつ」までは乗りませんでしたが。その女性は滋賀県に嫁ぎ,その結婚式にも出席しました。しかも,私がその頃聴いていたシンガーソングライターの「なおりゅう」さんはその女性の知り合いでもあり,結婚式でお会いしました。それはそれとして,なおりゅうさんのお兄さんは「片山 享」という俳優さんなんです。なんと,本作品のクレジットにも名前が出てきました。まあ,福井県出身ですのでこの類の映画には出ていてもおかしくありません。ただ,容姿も覚えていたのに,どの場面で出ていたかは思い出せない

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追悼,大杉 漣

20181021日(日)

立川シネマシティ 『教誨師』
樹木希林に続いて,先日亡くなった大杉 漣の主演作を観る。監督は,西島秀俊が刑務官を演じた『休暇』(2007年)で脚本を務めていたという左向 大。この作品は観た記憶があるが,本作も死刑囚に寄り添う聖職者を描く。登場するのは6人の死刑囚,舞台は拘置所の一室。冒頭で,死刑囚は刑務所ではなく拘置所でその時を待つという事実を知らされる。まあ,それはともかく,俳優冥利に尽きる舞台設定。私は大杉 漣さんに深い思い入れはないが,こうして彼の姿をじっくり観られる作品を最期に残したというのは幸せな俳優人生だと思うし,ファンにとっても彼を失ったことは残念だが,この作品が残されたことの意味は大きいと思う。大阪のおばちゃんを演じる烏丸せつこの演技はすごい。
http://kyoukaishi-movie.com/

 

20181111日(日)

調布シアタス 『体操しようよ』
わが家の朝はNHKラジオで始まる。大抵,子どもたちを起こした後に流れているのが6:30の「ラジオ体操」。ピアノ演奏の幅しげみさんと体操の多胡肇さんの名前も覚えているくらいだが,この2人の名前,クレジットにしっかりと上がっていました。
さて,主人公は草刈正雄。鉛筆メーカーで定年を迎えた男性。退職の飲み会でのスピーチは誰も聞いておらず,若い人々はただの飲み会を楽しんでいる。38年間無遅刻無欠勤,自分で「唯一の特技は,与えられたルールをきちんと守ること」。十数年前に妻を亡くし,木村文乃演じる娘が彼の世話をしている。定年退職を機に,「専業主婦を卒業します。今日からお父さんが専業主婦です。週休0日,月給0円」という手紙を突き付ける。
予告編から,家族関係をコメディタッチで描く作品であることは分かったが,なんとも出演者が素晴らしいのだ。特に体操会のメンバー。会長はきたろう,模範体操をする徳井優,『川の底からこんにちは』で忘れられない稲川実千代,『ヒメアノ~ル』で印象的だった山田真歩など,地味な俳優がいい味を出しています。
ヒロインは和久井映見。こういう作品世界に入ると魅力的です。父娘の物語ということで,ベタなセリフも多いのですが,涙腺が緩みます。ちなみに,木村文乃は『ポテチ』で好きになったものの,意外に出演作を観ていない作品。最近では,玉木 宏との賃貸住宅のCMで見るくらいだが,この頃の髪型がどうにもしっくりこない。この映画を観ている間に多少は見慣れたが,やはり彼女は長い方が似合うのか,いやそうではないと思うが,ちょっと違った髪形を見てみたい。
http://taiso-movie.com/

 

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追悼,樹木希林

201894日(火)

調布シアタス 『寝ても覚めても
原作の柴崎友香は『きょうのできごと』の原作者でもあるが,大学で地理学を学んでいて,大阪を中心とした地理的想像力にあふれる作品を有する作家。それだけでなく,斬新な視点を持つ作家として注目しているので,その実写版を楽しみにしていた。監督の濱口竜介は,名前も知らず,作品を初めて観るが,かなり注目されているらしい(この作品の公開後,『ユリイカ』で特集されていた)。しかし,私が何よりも心惹かれてしまったのは,主演女優の唐田えりかだ。相手役の東出昌大も含め,けっして演技で魅せるような俳優ではないのだが,スクリーンでのそのたたずまいになんともキュンとしてしまった。それが演技なのかどうなのかわからないが,その不器用そうで恥じらいのある演技が,真面目だが移ろ気で,普段は煮え切らないが時に強い決断力を持つ,そんな人間像に見事にマッチしていたと思う。相手役が東出さんであることもあって,身長は小さな印象を与えたが,大きく両手を何度も振るシーンでは,体の割にその長い腕に驚かされた。
映画としてはどうなのだろう。すっきりとスタイリッシュとはとても呼べない。淡々としているというのはいい評価の時に使うが,ダラダラしているともいえなくはない。原作に基づくストーリーも,現実離れしたラブストーリーともいえなくはなく,そういう意味では私の期待する柴崎作品(原作は読んでいませんが)とは異なっている。しかし,川辺を主人公2人が追いかけて走っていくシーンは,近年の映画のなかでは群を抜いて美しかった(そもそも,私は映画を画面の美しさではあまり評価しない)。久しぶりにスクリーンで観る山下リオちゃんも嬉しかった。もう26歳なんですね。すっかり大人の女性でした。濱口監督と,唐田えりか,これから注目しよう。

 

20181017日(水)

調布シアタス 『日日是好日
黒木 華と多部未華子の共演ということで,予告編で知ってすぐに観たいと思った作品。公開を心待ちにしている時に,樹木希林の訃報が届いた。意外にあっけなく亡くなるものですね。それにしても死の直前まで仕事に全うした姿はさすがとしかいいようがない。そんなこともあり,平日の回で,かなり大きなスクリーンだったが,観客席は年配の方々でかなり埋まっていた。監督は大森立嗣。
主人公は1973年生まれの設定となっていて,そんなには意識をしていないと思うが,懐かしさを感じる。まさになんてことのない物語。主人公は茶道で突出した才能を発揮するわけでもなく,樹木希林演じる茶道の先生も非の打ちどころのない人物なわけでもなければ,主人公とお茶以外の特別な結びつきが演出されるわけでもない。主人公と一緒にお茶に通っている多部未華子演じるいとこも,就職はするが3年で辞め,地元に帰って見合い結婚というありふれた人生。誰もが特別にすごいわけでもなく,特別な偶然が起きるわけでもなく,それでいて「何もない日常が素晴らしい」的な主張を強調するわけでもない。
一つ驚いたのは,華ちゃんと未華子ちゃんが並ぶと,華ちゃんの方が身長が大きいということ。この二人のバランスが面白かった。そういえば,黒木 華は『シャニダールの花』で,多部未華子は『ピース オブ ケイク』でともに綾野 剛と共演している。

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アニメ作品2つ

2018830日(木)

立川シネマシティ 『未来のミライ
時間的になるべく近くでしか観られず,魅力的な作品はこの週末から始まるということで,無難にこちらを選択。細田 守作品は必ず観るというわけではない。この作品もあまり期待はしていなかったが,観ることにした。
観てみると思いの外,今の自分にぴったりだということがわかった。主人公の「くんちゃん」の年齢設定がわからなかったが,いまウェブサイトで確認したら4歳らしい。ちょっと描き方としてはもう少し下に見える。話は達者なので,2歳というわけではないが,等身的には2歳だな。でも,自転車に乗れるようになるので,まあ4歳か。じゃあ,ちょうどわが家と同じ年齢差だ。うちの娘も,息子がちょうど4歳になったところで産まれた。よくある,下の子が産まれて親が相手をしてくれなくなるという子どもの気持ちをファンタジー的に描いた作品だといえる。確かに,3歳児はもっと面白い。この主人公はそういう時期は過ぎたような雰囲気がある。まあ,作り手が大人なので,その辺がうまく描かれていないともいえる。3歳児はまさに大人では発想しないような考えと行動をするものだ。
子どもの年齢差ということではわが家とどうだろうか。この主人公は赤ちゃん返りとまではいわないが,その辺の感情が強調されている。うちの長男はあまりこういう感情は表現しなかった。そういう意味でも,こういう感情に関しては,4歳差という設定よりは23歳差が適切なような気もする。
さて,ちょっとネタバレあります。タイトルでは妹のミライちゃんが未来からやってくるところが強調されていますが,それだけではなく,くんちゃんがタイムスリップするというお話。しかも,家系がテーマになっていて,3世代前までさかのぼり,未来は十数年。さすがに見せ場もいくつもあって,楽しめる内容でした。しかし,くんちゃんのお母さん役が麻生久美子で,意外に彼女の声って特徴がありすぎて,麻生久美子にしか見えなかった。後,福山雅治も出てくるが,すぐに分かる。

201891日(土)

南大沢TOHOシネマズ 『ちいさな英雄―カニと卵と透明人間―
映画サービスデーは家族サービスで映画。初めは『ペンギン・ハイウェイ』を観たらどうだという妻の提案だったが,上映時間が長く,3歳の娘には無理と判断。こちらにした。上映館の関係で久しぶりに南大沢。
本作はスタジオ・ポノックによる短編集。「カニーニとカニーノ」はカニの兄妹の話。「サムライ・エッグ」は卵アレルギーの子どもと母親の話,「透明人間」はそのままです。「カニーニとカニーノ」は3歳児にも楽しめる内容でしたが,後の2本はそうでもありませんでした。上映時間が短かったので大丈夫でしたが,後半は娘も退屈したようす。しかし,私的には後の2本が楽しめました。「サムライ・エッグ」はけっこうシリアスな内容でしたが,母親を演じるのは尾野真千子。関西弁で迫力があります。
「透明人間」はこれまでの透明人間ものとはちょっと違っているところがユーモラスでいいです。まず,見えないだけでなく体重もないという設定で,自宅では鉄アレイで支えながら身支度をし,スクーターに乗って自動車販売店に出勤するのですが,消火器を担いで乗ります。普通に仕事をしているようですが,ことごとく職場の人からも無視されています。彼を周りの人がどう扱っているのかは不明。単に「見えない」ということを「存在感の薄い」人間として揶揄しているように思います。そして,最後の見せ場は,姿が見えないということで成し遂げる偉業。まあ,これが英雄たるゆえんですね。「サムライ・エッグ」の主人公の最後の姿も英雄に見えます。ちなみに,透明人間を演じるのはオダギリジョーでした。

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涼しい朝を迎えるようになりました

201881(水)

新宿武蔵野館 『志乃ちゃんは自分の名前が言えない
前回武蔵野館に行った時に初日を迎えた作品。吃音をテーマとした作品ということで,舞台挨拶にはNHKも取人公に公衆電話から電話をするシーンなどもあり,調べてみると1990年代が舞台とのこと。そういえば,最近私は見たこともない若手俳優による作品でしたが,皆さんそれぞれキャリアのある俳優さんだったようです。主演の南 沙良さんは『幼な子われらに生まれ』に出演していたとのこと。そういわれれば。演技も初々しさが前面に出る感じでしたが,泣きじゃくる2回のシーンで,鼻水が垂れている様はとても良かった。この手の作品にありがちな冗長さはありましたが,結論的にはなかなか良かったと思う。彼女たちが立派な俳優に成長する頃に,本作が貴重な存在になるのでしょう。
ところで,この映画の時代設定に違和感を抱いたのは冒頭のシーン。確かに,私の時代には吃音(いわゆるドモリ)の生徒は身近にいた。大抵はそのことがからかいやいじめの対象になってしまう。だから,現代ではそういう情報は必ず進学の際に伝えられ,学校側で対処することになっていると思っていたからだ。しかし,映画ではそうではない。そういうのはいつ頃からだろう。

2018811日(土)

日比谷シャンテ 『追想
いくつかの作品で悩んだが,シアーシャ・ローナンの作品はなるべく観ているので,観ることにした。上映時間ギリギリになってしまい,少し遠いチケット屋で前売り券を購入して久しぶりのシャンテ・シネに向かう。すぐ近所にTOHOシネマズ日比谷がオープンしたので,当然TOHOシネマズに組み込まれたシャンテ。シネは閉館のはずだったが,なんとか存続するようです。本作も私の指定席,最前列中央が埋まっているなど,なかなかの盛況でした。
舞台は1960年代のイギリス。シアーシャ演じる女性が参加していた核廃絶運動の集会にたまたま潜り込んだ男性。彼は学校の試験にうまくいって,その通知を身近な人に自慢するが相手にされず,バスに乗ってオックスフォードに向かう。そこで,酒を飲みながら町を徘徊してたどり着いたのがその集会。主人公の方は電車を乗り継いでロンドンまでという話をしているので,その辺りが舞台。
相手役の男性が1974年の時点で街を歩くシーンに,背後の建物には「NO EVICTION(立ち退き反対)」という落書きがあったりして,時代を感じさせる。ストーリーはなんてことのない話。でも,逆に最近のヨーロッパ映画は,アクションやファンタジーものでない限り,どこか社会問題を組み込むようなものが主流のような気がするので,こういう素朴な恋愛ものはある意味で新鮮です。しかし,主人公の親の職業など,随所にその場所と時代,社会階層の雰囲気が散りばめられているところがさすがです。

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48歳になりました。

2018714(土)

新宿武蔵野館 『ルームロンダリング
3
連休のうち,2日は妻が出勤で子どもたちの面倒をみなくてはいけないので,1日は一人で行動させてもらった。最近は映画の情報にも疎いので,1本観ていいとなると,何を観るかから情報を集めるのが大変だ。とりあえず,この日はTOHOシネマズデーなので,日比谷シャンテなどを当たってみたが,イマイチだったので,今度はシネマカリテ。こちらは何やら映画祭をやっているとのことで,そのつながりで武蔵野館。オダギリジョーも出ている面白そうな作品がありました。この日初日を迎えていた『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』も魅力的だったが,舞台挨拶付きだったのでパス。
主演の池田エライザは全く知らなかったが,ともかくこの女優の魅力にやられた映画。主人公の女の子がほとんど笑わない,こういうのがいいんですよね。まあ,わきを固めるオダギリジョー,田口トモロヲ,渋川清彦などはいつも通りの配役で物足りないといえば物足りないが,主人公の母親役でつみきみほが出演していたのが嬉しい。西川美和監督の長編処女作『蛇イチゴ』ももう15年前ですから,つみきみほさんも歳を取るはずだ。
脚本もなかなかいいですね。
とはいえ,一つ気になったこと。作品中に登場する2台の携帯電話がいずれも折り畳み式であるところ。撮影がだいぶ前なのか,演出上スマートフォンを避けたのか,いずれにせよ気になる。

2018716(月,祝)

府中TOHOシネマズ 『劇場版ポケットモンスター みんなの物語
今頃だが,7歳の息子がポケモンをよく観ている。テレビのないわが家ではHuluの動画でアニメを魅せているのだが,最新の「サン&ムーン」の過去の動画がすべて観終わってしまった今,初期のアニメを見始めている。長男が観れば,当然3歳の長女も観るわけで,長男が映画を観たいといえば,長女もついてくる。ということで,初めて自分の席で観させることになりました。
ところで,前にも書いた気がしますが,特定のマンガ=アニメ作品の膨張というのはいつからみられる現象なのでしょうか?以前は藤子不二雄の「ドラえもん」と,作者と作品とは切り離せないものでしたが,もちろんこのドラえもんにせよ,作者が死んでからも作品が生き続ける。そして,近年(に限らずかも)作者が存命中から作品が拡張しすぎ,作者名はあまり知らないような状況が多くみられるような気もする。このポケモンに関してもどうなのか?
ともかく,毎シーズンのように公開される映画に関しては,脚本や監督は原作者の手を離れているようだ。本作も「マサラタウンのさとしとピカチュー」という組み合わせだけは絶対的中心だが,他は作品の設定だけのような気もする。しかも,さとしが主人公ですらない。
映画版の声優にはやはりいろいろゲストが参加している。私的に嬉しかったのは野沢雅子さんの声が聴けたこと。まさにわれわれ世代の俳優さんですからね。それから,濱田岳君も重要な役どころで出演していた。物語的には彼が主人公のようなものか。しかし,最後はヒーロー的な扱いになったが,元はといえば彼に落ち度があったわけで,またロケット団の行為も許せるものではないが,それがうやむやにされてしまっているというのは,子どもに対する教育上いいのかということを思ったりもする。まあ,ともかく近年の社会通念的に多様性を賛美するという意味での「みんなの物語」なのだろう。

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